最大100Mbit/sもの高伝送速度を実現するために、ケーブルの構造と材質には高い要求がなされます。ケーブル保護管エナジーチェーン内でケーブルを使用すると、ケーブルの材質そのものにさらなる応力が加わるため、長期にわたり電気的特性が変化します。イグスでは試験対象として、伝送率が高いCF14.02.04.02.CAT5を選択し、高伝送速度を調査しました。応力が最小曲げ半径で加えられているときであっても、ケーブルはIEC 61156-6規格の電気的要件を満たしているかが焦点となってきます。テストケーブル(CF14.02.04.02.CAT5ケーブル)の場合、4組の線心が互いに撚り合わされており、それぞれの線心の断面積は0.25mm2、導体は裸銅線で構成されており、発泡ポリエチレン製の絶縁シースで銅線が被覆されています。
シングルペアの特性インピーダンス
シングルペアの減衰量
シングルペアのリターンロス
シングルペアがお互いに及ぼす近端漏話減衰量
ここでは、曲げ負荷がかかった後にも、ケーブルがIEC規格の限界値を満たしているかどうかを判定しました。