例3：テスト済み、テスト済み、テスト済み！ "エネルギーチェーンにおける100万人のダブルストローク"

耐用年数の違い

2002 年初めに、イグス® のテストラボは、"実際のアプリケーションにおける Profibus ケーブルの耐用年数" をテーマとした基礎研究を依頼しました。その目的は、イグス® の chainflex® ケーブル CFBUS.001 と、マーケット・リーダーの Profibus ケーブルの耐用年数の違いを調査することでした。このために必要な試験パラメータは、競合他社のカタログデータに基づいて選択されました：

このケーブルの賢明なテスト・セットアップは、常にグライディング・アプリケーションです。Profibusシステムは、そのデータ・セキュリティ、特に長い移動距離と長い伝送路のために、ここで使用されるからです。

非破壊試験を可能にし、短時間で多数の曲げサイクルを実現するため、本物のProfibus伝送路が特別に構築されました。Profibusマスター・プラグイン・カードは、テスト・チェーンの固定端のPCに設置されています。分析対象のケーブルは、移動端にあるProfibusスレーブとの接続を確立するために使用されます。これにより、診断プログラムを使用して伝送レートを定義することができます。誤って送信された可能性のあるデータパケットを表示することができます。可能な限り最高の伝送速度12Mbit/sが設定されました。

2002年初めに開始され、現在も継続されている基本的な調査により、試験片"A" は、わずか42万DHという比較的少ないストローク数で完全な故障に至った。カタログ仕様によれば、この試験片は少なくとも400万サイクルは確実に機能するはずである。これは、実際に達成された耐用年数がカタログ値から10倍も乖離していることを意味する。

対照的に、試験片"B" 、CFBUS.001は、現在もデータ伝送に不具合なく試験されている。 その間、1,400万本以上のダブルストロークが達成された。

設計と材料

耐用年数が大きく異なる主な理由は、試験片"A" と試験片"B" (CFBUS.001) の設計パラメータが異なることと、ケーブルの設計に使用された材料が異なることである。バスのコア絶縁は、すべての試験片で発泡材料で構成されています。その有利な電気的仕様により、規格で規定された伝送特性が確実に達成される。しかし、この材料の欠点は、機械的な曲げ疲労強度が低いことです。曲げ時にバス・ペアに作用する力は、コア絶縁の機械的応力を緩和するためにエレメント・シースによって吸収されなければならない。

高弾性エレメント・ケーシング

そのため、試験片"B" (イグス®) には、曲げプロセス中の機械的影響からバス・ペアを保護するため、機械的に高品質な押し出し成形TPEインナーまたはエレメント・ジャケットのガセット充填が施されました。エレメント・ジャケットには高い弾性が求められます。安価な充填材でできた機械的に劣るエレメント・ジャケットは、他の多くの設計原理で頻繁に使用される充填材やバンディングのように、バス・ペアを丸める役割を果たすだけです。しかし、チェーンの高い機械的負荷から保護することはできません。ケーブル内で発生する引張力と圧縮力は、最終的に特にエレメント・シースが破断した箇所でコアに作用します。

試験片"B" (CFBUS.001)の設計は、機械的に高品質なガセット充填TPEエレメントケーシングを特徴としています。このケーシングは、バス・ペアを機械的に緩和し、コアを所定の位置に固定して丸めます。

さらに、コアの敷設長が極めて短く、特殊な導体により、長いコア長に高い引張応力や圧縮応力が作用しない。このことは、比較的低い曲げ半径を高いサイクル数で実現できることを意味する。

新：UL および CSA 認証

chainflex® CFBUS ケーブルは UL および CSA 認証を取得し、すべての一般的なフィールドバスシステムの DESINA 規格に準拠しています。耐摩耗性と難燃性に優れた TPE アウタージャケットは、編組シールド上に高圧で押し出され、編組角度を調整することでケーブルの安定性を高めています。

特に短いピッチで撚り合わされたバスエレメントは、ガセット充填押出 TPE インナージャケットで保護され、調整された絶縁材料と製造工程の選択により、必要なバスパラメータを満たしています。

他の chainflex®ケーブルと同様、新しい CFBUS シリーズは、すべての一般的なフィールドバス用に、コスト削減や最小数量追加料金なしで在庫から入手できます。