地上支援装置 － モーション・プラスチックで無潤滑を実現

航空機が地上にいる間、すべての作業は迅速に行う必要があります。航空機のターンアラウンドタイムをできる限り短縮するため、航空機地上支援装置（GSE）と呼ばれる特殊車両が数多く開発されています。
この装置は、燃料補給、貨物の積み下ろし、除氷、搭乗など、さまざまな作業を同時に行うものです。特に部品については、柔軟性（GSEは機体の大きさに応じて、車両の高さ調整が必要）と絶対的な信頼性が課題となっています。空港が晴天に恵まれていても、雨や雪に見舞われても、GSEは確実に機能しなければなりません。いかなる故障も高くつきます。

メンテナンスフリーで、耐食性や耐薬品性があり、寿命予測計算が可能なモーション・プラスチックは、世界中のお客様から信頼を得ています。

• 除氷車
• 荷物用リフト
• 航空機牽引車
• ケータリングトラック
• アンビュリフト（車椅子用リフト）

航空機は、飛行中の航空力学と安全性を確保するために、干渉物を完全に取り除く必要があります。干渉物には寒い季節に生じる氷や雪も含まれます。これは、人間にも機械にも過酷で、また、時間的な制約がある中で完了させなければならない複雑な作業です。
当社のエナジーチェーン、ケーブル、ベアリング製品は、過酷な条件下で試験を行い、伸縮アーム、キャビンの旋回、スプレーノズルの使用に非常に適しています。また、一部のイグリデュール材質は、グリコール、ギ酸、灯油、スカイドロールなどに対する耐薬品性があります。

カーゴローダーは、空港で荷物や大型コンテナを航空機内に積み込むために使用されます。これには、高荷重や過酷な条件への対応、また高さ調節も求められます。
エナジーチェーンとチェーンフレックスケーブルは、高さ調節機構におけるケーブルガイドに最適です。ドライテックすべり軸受、スラストワッシャー、ローラーは、最大200 MPaの荷重でも、完全無潤滑でフレキシブルに使用することが可能です。そのため、テーブルリフトや荷台などの用途で使用されています。

航空機牽引車は、「プッシュバックトラクター」「牽引用トラクター」とも呼ばれ、まさに巨大な機械です。滑走路や整備用格納庫に航空機を移動させるために使用されます。前輪をクランプして機体を持ち上げるタイプもあります。
クランプ機構にはイグリデュール製の高荷重向けすべり軸受、ケーブル・ホース類のガイドにはエナジーチェーン、運転室の座席回転にはPRTロータリーテーブルが使用されています。

ケータリングトラックは、機体から空のワゴン・カートを取り出し、食事や品物が入ったものと交換するために使用されます。通常、トラックと航空機の間の最後の数メートルは、荷台を伸縮させて接続します。
ここでは、高さ調節時にケーブルをガイドするエナジーチェーンや、荷台にドライリン リニアベアリングやイグリデュールすべり軸受を使用するなど、モーション・プラスチックの用途は多岐にわたります。モーション・プラスチックは、無潤滑で局部荷重に強く、スカイドロール、ギ酸、グリコールなどに対する耐薬品性があるため、有用です。

アンビュリフトは、身体の不自由な方が安全かつ快適に航空機に搭乗するために使用されます。乗客がアンビュリフトに乗り込む前方側と、航空機に搭乗する後方側の両方で、さまざまな動作が必要です。モーション・プラスチックは、これらの動作を完全に無潤滑かつ自動化することができます。