概要

• 使用した製品：ドライリンSLW-1660およびSLW-25120、イグリデュールすべり軸受 ロータリーテーブルベアリング/旋回ベアリング、ドライスピン送りねじナット、ロボリンク Apiroジョイント、エナジチェーンE2ミニシリーズ
• お客様の要件：衛生仕様設計、無潤滑でメンテナンスフリー、安全で信頼性の高い動作
• 業種：検査装置、飲料機械
• お客様にとっての成功とは：すべり軸受やスライドテーブルのスライド部に使用されているイグリデュール材質は、無潤滑でメンテナンスフリーのため、Krones社の検査装置のメンテナンス頻度を減らすことができました。

問題点

飲料業界における検査装置の重要性は、ますます高まっています。検査装置は品質基準を維持する一方で、再利用可能なコンセプトの礎にもなります。
そのためKrones社では、空容器や充填ボトルの検査装置も提供しています。空容器の検査にはLinatronic735が使用され、再充填前に異物ボトルを排出し、残りのボトルに汚染や破損がないかチェックしています。
充填後は、ボトルの充填量やシーリング、ラベリングなどをチェックします。いずれの場合も、システムを様々なボトルサイズに調整する必要があり、加えてカメラシステムも数台使用されているため、これらに確実に対応する必要がありました。

解決方法

空容器を検査する際に様々なフォーマットのテストを可能にするため、Linatronicにはドライスピン送りねじナット TR16x2を使用しています。不要なボトルを除去するシステムには、イグリデュールすべり軸受と、位置調整用にドライリンSLW-1660スライドテーブルが使用されています。
モーション・プラスチックにより、メンテナンスも簡単です。検査装置の開閉部は、従来使用していたヒンジを無潤滑でメンテナンスフリーのイグリデュールロータリーテーブルベアリングPRT-01-50に交換しました。これにより、衛生仕様の実現に大きく貢献しました。
また、すでに充填された製品を検査する際は、位置調整用にねじれ耐性に優れたアルミニウム製ダブルレール SLWシリーズを使用しています。例えば、充填およびシーリングをチェックするカメラにはドライリンSLW-1660とSLW-25120が使用されています。カメラ用のケーブルガイドには、エナジーチェーンE2ミニシリーズを採用し、ケーブルを安全に移動させます。
ラベリング前のボトルの位置調整には、ロボリンクApiro ジョイントRL-A9.0108とドライスピン台形送りねじナットが使用されています。

空容器をスマートかつ安全に検査するKrones社のLinatronic 735。

充填量をチェックするためのカメラシステムの高さ調整にはスライドテーブルとエナジーチェーンを使用。