解決方法
コンベア技術におけるドライリンZLWリニアアクチュエータ機械設計の担当者は、市場を分析し、さまざまなサプライヤーが提案するソリューションを検討しました。最終的には、イグスが提案した多機能の
ドライリンZLWリニアアクチュエータが採用されました(下図2、3)。長さ2メートル、幅41センチ、高さ10センチ、重さ126キログラムで、すぐに設置できる状態で納入しました。
リニアガイドは合計4個で、そのうち2個は並行ガイドに使用されており、KHS社向けにコンパクトなシステムを構成しました。これにより、3つの「スラストアーム」(真ん中のアームはビア樽を機構内にスライドさせるため、外側の2つのアームはビア樽を中央のコンベアベルトに戻すため)を、1つのリニアアクチュエータで操作することができます。
ビア樽を押し込む際に発生する高トルクにキャリッジのガイド長を合わせるため、キャリッジは2段に配置されています。これらは、中央に配置された2本の歯付きベルトによって移動します(下図4)。省スペース化として、モータはユニットの両側にあるたわみ軸の延長線上に収容されています。
軸上のイグリデュールすべり軸受 すべての軸には、無潤滑の
イグリデュール材質製すべり軸受が使用されています。これは、衛生環境が求められる洗浄や充填において重要な役割を果たします。スマートな設計で簡単に取り外せる軸方向位置決め栓により、スライド部を素早く交換することができます。(下図5)
昇降機構内のドライリン リニアベアリングInnokeg AF-C 横断型の様々な箇所でリニアベアリングが使用されています。例えば、昇降機構の軸には、
ドライリン ステンレス製リニアベアリングが装備されています。(図6)
すべり軸受システムの状態監視今後に向けて、予知保全の枠組みの中ですべり軸受システムの摩耗を監視するために
iSense技術の使用がKHS社で検討されています。これにより、システムの可用性、お客様のメリットを高めることができます。