シングルペアイーサネット(SPE) - エナジーチェーンにも対応、36ヶ月無償交換保証付き

シングルペアイーサネットとは？仕組みは？

インダストリアルIoT (IIoT) の鍵

スマートファクトリーのコンセプトは、今日企業が直面している多くの課題を表しています。第四次産業革命の最大の課題は、ほとんどの場合、標準化や、複雑なITシステムの信頼性、および増加する複雑さの克服などになります。このことは、例えば、確立された自動化ピラミッドを見ることでより明確になります。通信とデータ交換には限界があります - エンドフィールドデバイスまでの使用に適した既存のイーサネットバスケーブルはほとんど使用されていません。センサーや制御装置の設置スペースが小さすぎるためです。フィールドでの連続使用時に、可動イーサネットケーブルと固定イーサネットケーブルの両方が満たさなければならない環境パラメータが厳しすぎるのです。しかし、今ではすべてを変えることができます。イーサネットバスと伝送プロトコルであるシングルペアイーサネット(SPE)は、現在、産業界に浸透しつつあります。これは、固定用でも、エナジーチェーン内のような可動用でも当てはまります。

シングルペアイーサネットは、技術的には1対の銅線のみを介してイーサネット(1000Base-T1)のデータ伝送をすることを指し、イーサネットによるデータ伝送と同時に電源供給(PoDL)の両方を可能にします。この技術的な飛躍により、一般的なイーサネットケーブルと比較して約25％の細径化を実現します。本ホワイトペーパーでは、SPE開発の現状を紹介し、設置スペースの大幅な削減とそれに伴う軽量化により、新しい伝送技術が産業界にもたらす可能性を紹介します。
 

SPEテクノロジーを牽引しているのは誰？

SPEインダストリアルパートナーネットワーク

シングルペアイーサネットは、インダストリアルIoT(IIoT)とインダストリー4.0を可能にするインフラ基盤です。 急速に成長するIIoT市場に向けてシングルペアイーサネット技術を促進するために、イグスはHARTINGやTE Connectivityなどの強力なパートナーと共にSPE Industrial Partner Networksに参加しています。  
 
将来のSPEエコシステム全体を確実に構築するために、伝送プロトコル、ケーブリング、デバイスコンポーネントの規格もIEEE 802.3とIEC SC46Cで共同開発・採用され、公開されています。  
 
このようにして、新しいケーブルもまた、T1コネクタインターフェイスとのパートナーシップで構築することができました。 その結果、耐久性のあるシールドがコネクタに確実に伝達され、最適な高い電磁適合性（EMC）を確保します。 チェーンフレックスケーブルとSPEコネクタの組み合わせは非常に堅牢で、イグスは耐摩耗性と耐ノッチ性に優れたPUR外被を使用し、コネクタにはPCBソケット付きの頑丈なメタルラッチを採用しています。
 

現在SPEケーブルが使える場所は？

幅広い試験で長寿命を保証

細径化とデータ伝送速度の大幅な向上は、将来的にデータ量の多いセンサーを費用対効果の高い形で接続することを可能にします。  ユーザーはその過程で品質を諦める必要はありません。 耐油性と難燃性に優れたCFBUS.PUR.042は、3,800平方メートルの 世界最大級のイグス社内試験施設 で広範囲にテストされています。 オンラインで寿命予測可能なシングルペアイーサネットケーブルは、他のチェーンフレックスケーブルと同様に 36ヶ月間の無償交換保証 
 
を受けることができます。SPEは、そのため、産業用カメラアプリケーションや位置/監視センサーなど、小さな曲げ半径で設置スペースが小さいアプリケーションで、他のバスシステムに代わる選択肢となります。 このようなカメラビジョンシステムは、主に検出・位置決めシステムとして機能します。  これまでは、このようなセンサーは、4心または8心のイーサネットケーブルでバスインターフェースを介して接続しなければなりませんでした。  SPEでは、各センサを直接上位制御レベルに組み込むことができます。