ドア周辺には限られた設置スペースしかないため、ケーブルは小さな角度で曲がる必要があり、その分摩耗も早くなります。 これを防ぐため、TPE外被、特殊合金の導体をもつチェーンフレックスケーブルが使用されています。 これらの非常に頑丈なケーブルは、極端に小さな曲げ半径と捻回動作のために特別に開発されたものです。
常に開閉を続けるドアのケーブル保護を最適にするため、エナジーチェーンE2マイクロが使用されています。 モジュラーシステムのため用途に適合させることが可能で、最小の設置スペースにも最適です。 特別な設計のケーブルガイドシステムが、非常に軽く静かな動作を可能にしています。 エナジーチェーンとチェーンフレックスケーブルを組み合わせることで、非常に堅牢なシステムを構築することができます。
ドアの開閉には、ドライリン 送りねじシステムが使用されています。 自己潤滑性のある高性能ポリマーの送りねじナットにより、潤滑剤は不要となり、メンテナンスやクリーニングコストも削減します。 また、送りねじシステムの駆動にはイグスのステッピングモータが使われています。 ドア下の可動式ステップには、エナジーチェーン E2マイクロ、チェーンフレックス可動ケーブル、ドライスピン 送りねじシステムが使用され、汚れ、融雪剤、雨にあたっても問題なく機能しています。 ドライスピン 多条ねじは、-40°Cの低温環境や非常に汚れた環境でも確実に機能することが実証済みです。
路面電車、中距離電車、特急の乗降ドアのほか、運転室や機械室、非常口のドアにもイグス製品が装備されています。 開閉の頻度はそれほど高くありませんが、常に確実に機能する必要があります。 運転室や機械室のドアには、すべり軸受やスラストワッシャー等が使われています。 また、特に滑らかな動作が求められる折り畳み式ドアにも、 イグリデュールすべり軸受が使われ、潤滑剤の使用、あるいは潤滑剤が不足するような事態を防いでいます。
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