クシロス ポリマー製ボールベアリングの使用事例、開発、試験

クシロス ポリマー製ボールベアリングには幅広い製品ラインアップがあります。これらに共通する特長は潤滑剤が不要ということです。あらゆるアプリケーションにおいて、潤滑剤が環境を汚染することがなく、流れ落ちたり外部要素によって分解することもないため、大きな利点となります。

製品の種類に応じて、さらなる利点があります。

• メンテナンスフリー
• 軽量
• 金属を使用しない (ガラスボールおよびポリマー製ボールを使用)
• 非磁性
• 耐薬品性
• 耐食性
• 電気絶縁性
• FDA準拠
• 寿命予測可能

クシロス ポリマー製ボールベアリングの寿命が予測可能である点が、最も重要な特長です。多数の摩耗試験結果に基づいて、ボールベアリングの寿命予測を計算し、それに応じて設計することができます。

適用領域

金属製ボールベアリングとは異なり、クシロス ポリマー製ボールベアリングは完全無潤滑です｡そのため常に潤滑剤が必要な金属製ボールベアリングとは違い、高速や高荷重向けよりも無潤滑運転が重要となる幅広い用途に向いています。例えば食品、包装、医療、繊維、薬品向けの機械や、クリーンルーム、電子機器、その他オフィス設備などがあります。さらに金属フリーや非磁性という特性ゆえの用途もあります。これらの特性は、医療機器や計測用機械で特に役に立ちます。

競合品との比較: イグス vs. 競合他社の材質

数多くの試験と材質開発を経て、内外輪の材質を改良してきました。その結果、より高速で高負荷に対応し、長い耐用年数のポリマー製ボールベアリングを開発することができました。開発は今も継続しており、ポリマー製ボールベアリングはこれからも改善の余地があります。これまで蓄積してきた低摩擦ポリマー材質に関する経験と試験技術を通じて、クシロス ボールベアリングはさらなる進歩が可能だと信じています。当社の特別に開発した材質と射出成形の製造プロセスにより、お客様のアプリケーションに対して、競合他社の製品よりもはるかに長い耐用年数を保証することができます。

クシロス試験施設で、イグスのボールベアリングの寿命と摩耗の試験を行いました。実際の材質の比較だけでなく、これらの実験では、温度、湿度、粉塵などの外部からの影響に関する問題への回答も示されました。