耐薬品性ポリマーを使用した耐摩耗部品

各材質の耐薬品性は、各材質の「テクニカルデータ」または3Dプリントサービスツールの各材質の「詳細情報」からご確認いただけます。
それぞれ該当する化学物質への耐性をチェックしています。混合物は考慮されません。全てのデータは室温状態に基づいています。薬品についての耐性は、耐性あり（＋）、制限付きで耐性あり（0）、耐性なし（-）に分けられます。

サンプルモデルを読み込むと、詳細情報に各素材の耐薬品性情報が表示されます。

耐久性の基準

• 機械的性質に著しい変化無し
• 色または表面の変化無し
• 3%未満の重量増加、または0.5%未満の重量減少の可能性あり
• 破損時の圧縮強度の15%未満の変化の可能性あり
• ショアD硬さの2未満の変化の可能性あり

当社の経験によると、薬品によるダメージはありません。

制限付きで耐性ありの基準

• 材質の重量及び性質における著しい変化あり
• 色および表面のわずかな変化の可能性あり
• 3～8%未満の重量増加、または0.5～3%未満の重量減少の可能性あり
• 破損時の圧縮強度の15%～25%の変化の可能性あり
• ショアD硬さの2～5の変化の可能性あり

ご使用前に、実際の条件下で性能を確認することをお勧めします。

使用に適する場合

• 高い耐薬品性が求められる用途
• 食品との接触に適した材質が必要な場合：食品接触材規則適合宣言書へ)
• 弾性が要求される場合

以下の場合は他の材質をお勧めします

• 水中または湿度が高い用途の場合 (→ イグリデュール i8-ESD)
• ESD対策の部品が必要な場合 (→ イグリデュール i8-ESD)
• 低摩擦・高耐摩耗性が重要なあらゆるタイプの用途向け
• 機械的安定性の高い部品が必要な場合、特にギア用途 (→ イグリデュール i3)
• 用途の長期使用温度が60°C以上の場合 (→ イグリデュール i3)

FDAおよびEU10/2011準拠で食品接触に対応しているため、イグリデュールA350高機能ポリマーは、食品や包装業界で人気の材質となっています。この耐摩耗性高温フィラメントは、幅広い用途に使用でき、高い使用温度（最高+180℃）でも機能を発揮します。例えば、イグリデュールA350は、ブッシュやナイフエッジ形状のローラーに成形された製品がありますが、潤滑やメンテナンスが不要です。食品を扱う場合は、特に衛生的な環境を保つ必要があるため、定期的な装置、設備の洗浄・消毒が欠かせません。イグリデュールA350は、アルコール、食品業界で一般的に使用される洗浄剤等に対して耐性があることが試験で証明されました。イグリデュールA350は、3Dプリント用のフィラメントとして販売されています。イグリデュールA350を使用した耐摩耗性部品は、イグスの3Dプリントサービスで迅速かつ低コストで製造することができます。