コンベアベルトの腐食防止ベアリングにより、生産停止時間を短縮

ベルギー・エノー州のノートルダム・ド・スクールモン修道院にあるシメイ醸造所は、トラピストビールを製造する世界12の醸造所のひとつである。2018年には約185,000ヘクトリットルのビールを生産した。高い生産量が要求されるため、充填システムには特別な課題があった：

金属製のボールベアリングを使用しているため、コンベアベルトの軸受部で故障が頻発した。システムの定期的な清掃や化学薬品との接触により、ボールベアリングが錆びてシャフトに固着し、破損していました。欠陥のあるボールベアリングの交換には最大1.5日を要し、生産ダウンタイムにつながっていた。

シメイ社は、この問題に対する恒久的な解決策を見出すため、充填システムを最適化するプロジェクトの一環としてイグス® に注目しました。広範なテストシリーズと最適化の結果、イグボール® H3ベアリングが最適な選択であることが証明されました。イグリデュール® H3素材の球面インサートベアリングは、醸造所の生産工程を大幅に改善する数多くの利点を提供します。この軸受は、トライボロジー的に最適化された高性能プラスチックで構成されており、素材に固体潤滑剤が埋め込まれています。つまり、洗い流される可能性のある外部潤滑は不要です。

H3ベアリング素材は、特に200 rpmまでの高速回転でも限界に達することはありません。イグボール® 球面インサートベアリングは、金属製ボールベアリングよりも取り付けと交換が非常に簡単で、メンテナンス時間を大幅に短縮します。プラスチックは腐食せず、摩耗によるシャフトの損傷も発生しないため、システム全体の寿命が延びます。もう一つの利点は、イグボール® H3-球面インサートベアリングの化学薬品に対する高い耐性です。定期的な洗浄工程にもかかわらず、損傷の兆候は見られません。

この仕様のおかげで、システムは毎時55,000本という驚異的な速度を達成している。 3つの異なる生産コンベアでのテスト段階が成功した後、シメイ社は残りのボールベアリングに代わる球面インサートベアリングをすでに150個追加発注した。2022年9月の切り替え以来、ベアリングの摩耗はほとんど見られない。