ベアリング(軸受)とは?種類・選び方を知って最適な設計を

ベアリングの目的

  • 必要な動きを低摩擦で実現する(効率・省エネ)
  • 軸を所定の位置に支持する(精度・剛性)
  • 摩耗や焼付きなどを抑え、動きと支持の両立を保つ(寿命・信頼性)

支える荷重(ラジアル/スラスト/モーメント)

  • ラジアル荷重:軸に対して直角方向の荷重(横から押す力)
  • スラスト(アキシアル)荷重:軸方向の荷重(軸方向に押す力)
  • モーメント荷重:軸の回転方向にかかる荷重(回す力)

実現する動き(回転運動/直線運動)

  • 直線運動:軸に沿った無限の直線運動。ネジのように回転しながら直線運動をする場合もある。
  • 回転運動:軸やターンテーブルの回転運動。

ベアリングの大分類

転がり軸受

すべり軸受

すべり軸受

転がり軸受とは

代表的な軸受の形式

深溝玉軸受

円筒ころ軸受

円すいころ軸受

針状ころ軸受

自動調心ころ軸受

転動体で分類(玉/ころ)

玉軸受(ボール)

ころ軸受(ローラー)

荷重の方向で選ぶ

ラジアル荷重(回転軸に垂直方向)

  • 深溝玉軸受
  • アンギュラ玉軸受
  • ニードル軸受

スラスト荷重(軸方向)

  • アンギュラ玉軸受
  • スラスト軸受

すべり軸受とは

ベアリングの選び方

①使用条件を整理する

✅ 基本条件

  • 荷重タイプ
  • 荷重の大きさ(N)
  • 回転速度(rpm)
  • 運転時間(必要寿命)
  • 温度
  • 使用環境

✅ 設計制約

  • 軸径・ハウジング径
  • 取付けスペース
  • 精度要求(振れ・音・回転精度)
  • メンテナンス性

②ベアリング形式を選ぶ

✅ 荷重・条件と選択肢

  • ラジアル荷重のみ ⇒ 深溝玉軸受
  • ラジアル+スラスト荷重(複合荷重)⇒アンギュラ玉軸受
  • 重いラジアル荷重⇒円筒ころ軸受
  • 重い複合荷重⇒円すいころ軸受
  • 低速・衝撃荷重⇒ころ軸受系
  • 低摩擦・高速用途⇒玉軸受系
  • 芯出し誤差が大きい⇒自動調心玉/ころ軸受


ベアリング設計では配列が大事

寿命の基本:L10とは

よくあるトラブルと原因

転がり軸受に厳しい環境とは

  • 給脂が難しい/給脂が止まる
  • 粉塵が多く、グリスが汚れを抱え込みやすい
  • 洗浄や薬品がかかる
  • 低速・高荷重・揺動が中心で、油膜条件が厳しい

よくある質問(FAQ)

ベアリングの選定相談もイグスまで

  • 粉塵が多い/洗浄がある/薬品がかかる/給脂できない
  • 低速高荷重/揺動が中心/停止・起動が多い
  • 既存ベアリングの異音・摩耗・寿命不足の改善