ベアリング設計の基本知識と製品の選び方

ベアリング(軸受)の役割とは

  • 必要な動きを低摩擦で実現する。
  • 軸を所定の位置に支持する。精度、剛性が重要になります。
  • 摩耗や焼付きなどを抑え、動きと支持を長く保つ。

滑らかな動きを実現する(運動)

  • 直線運動:軸に沿った無限の直線運動。ネジのように回転しながら直線運動をする場合もある。
  • 回転運動:軸やターンテーブルの回転運動。

軸を支持する(荷重)

  • ラジアル荷重:軸に対して直角方向の荷重(横から押す力)
  • スラスト(アキシアル)荷重:軸方向の荷重(軸方向に押す力)
  • モーメント荷重:軸や支持部を傾けようとする荷重

ベアリングの大分類

転がり軸受

すべり軸受

すべり軸受(ブッシュ)

転がり軸受とすべり軸受の使い分け

すべり軸受を利用すべきとき

  • 給脂できない
  • 粉塵・薬品・洗浄などがある(特に樹脂系)
  • 低速・揺動用途で使用したい

転がり軸受を利用すべきとき

  • 高い精度が要求される
  • 高速回転や低摩擦を重視したい
  • 給脂や密封(シール等)で異物混入を抑えられる環境である
  • 温度や環境条件が比較的安定している

転がり軸受の種類

  • 深溝玉軸受:汎用、幅広い用途
  • アンギュラ玉軸受:ラジアル+スラストを受けたい場合
  • 円筒ころ/円すいころ:高荷重・剛性を重視する場合
  • ニードル軸受:薄肉で省スペースにしたい場合
  • スラスト軸受:軸方向荷重を主に受けたい場合

転動体で分類(玉/ころ)

  • 玉(ボール)軸受:一般に高速回転や扱いやすさに強み
  • ころ(ローラー)軸受:一般に高荷重向き(形式で特性が変わる)

荷重方向で分類(ラジアル/スラスト)

すべり軸受の材質

  • 金属系(焼結・含油など):条件によっては油膜や含油で運用
  • 樹脂系(無給油・メンテナンス低減型):給脂が難しい環境や汚れが多い環境で検討されやすい

すべり軸受の形状

ベアリングの選び方(共通チェックリスト)

① 荷重(方向・大きさ・モーメント・振動/衝撃)

② 動き方(回転/揺動/往復)と速度・回転数

③ 環境(粉塵/水/薬品/温度)と潤滑可否

④ 取付条件(スペース・公差・ミスアライメント・交換性)

⑤ 寿命と保全(停止時間・点検周期・交換計画)

ベアリング設計では配列が大事

よくあるトラブルと原因

イグスの解決策

よくある質問(FAQ)

ベアリングの選定相談もイグスまで

  • 粉塵が多い/洗浄がある/薬品がかかる/給脂できない
  • 低速高荷重/揺動が中心/停止・起動が多い
  • 既存ベアリングの異音・摩耗・寿命不足の改善