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ベアリングは軸受とも呼ばれ、装置の回転部や摺動部で軸のあるところに使用される部品です。
動きのあるところに数多く使われ、機械の精度と寿命を決めると言ってもいい重要な部品です。
さまざまな使用条件(粉塵、洗浄、薬品、給脂可否、揺動運動など)下で使われるため、色々な方式が存在するバリエーションの広い部品でもあります。
本ページでは、ベアリングを 転がり軸受/すべり軸受(ブッシュ) の両方から整理し、用途・環境から逆算して選ぶ方法をまとめます。給脂が難しい箇所や粉塵・薬品がある環境では、無給油ブッシュ(樹脂すべり軸受)も選択肢になるため、判断材料としてぜひご活用ください。

ベアリングは、回転軸や摺動部を支えつつ、滑らかに動かす機能を受け持つ部品です。求められる役割は次の3点です。
ベアリングは、動きを実現する方法によって大きく2つの種類に分類されます。
両者は、主に以下の条件によって使い分けられます。

転がり軸受は「荷重方向」と「転動体」によって以下のように分類されます。

すべり軸受は材質によって以下のようなものがあります。
詳しい選び方(材質・相手軸・すきま・環境適性)は、以下のページ「すべり軸受とは」で詳しく解説していますのでご覧ください。

すべり軸受は「ブッシュ」と呼ばれることも多く、代表的にはスリーブ形(円筒)やフランジ付き形などがあります。取付方法やスペース条件に合わせて選びます。。

ベアリングの取り付けでは固定側と自由側の設定が重要です
ベアリングを取り付ける際は、固定側と自由側を分けて考えることが重要です。固定側は軸の位置を決め、主にラジアル荷重とスラスト荷重を受けます。自由側は、運転中の熱膨張による軸の伸びを逃がし、軸方向の無理な拘束を防ぎます。
両側を固定すると、熱膨張を吸収できず、異常摩耗や焼付き、早期損傷の原因になることがあります。ベアリングを安定して長く使うためには、固定側/自由側を意識した配列設計が欠かせません。
ベアリングは力の加わる製品であり、劣化・故障と無縁ではありません。ベアリング使用箇所では常に以下の3つの事象に留意し、適切な製品を選ぶことで故障のリスクを最小化することができます。
原因候補:潤滑不良、異物混入、損傷、取付不良、過大荷重
確認:シール状態、汚れ、温度上昇、回転の引っ掛かり
対策:清掃・防塵、潤滑見直し、取付精度改善、形式見直し
原因候補:摩耗、予圧・すきま設計の不適合、取付の偏り
対策:荷重条件の見直し、配列の見直し、形式・サイズの再選定
原因候補:潤滑が成立していない、過大荷重、過拘束(配列不良)、粉塵/水分の影響
対策:固定側/自由側の再確認、防塵・防水、潤滑条件の再設計、環境に合う方式へ変更

「ベアリング=転がり軸受」だけで考えると、給脂できない場所や汚れの多い場所で保全負荷が増えることがあります。
イグスでは、無給油で使える樹脂製すべり軸受(ブッシュ)を含め、用途・環境条件に合わせた選択肢を用意しています。
給脂できない/粉塵/薬品/洗浄などの条件 では無給油ブッシュ(樹脂すべり軸受)もご検討ください
A. 一般に同じ意味で使われます。「軸受」は日本語の総称、「ベアリング」は英語由来の呼び方です。
A. 転がり軸受は「玉・ころが転がる」方式、すべり軸受は「面がすべる」方式です。速度・荷重・環境・潤滑条件で向き不向きが変わります。
A. 目安として、玉は扱いやすさ・高速側、ころは高荷重側で検討されることが多いですが、最終的には荷重方向・回転数・寿命・取付条件で決めます。
A. ラジアルは軸に直角方向、スラストは軸方向の荷重です。両方かかる場合は形式選定が重要になります。
A. 温度変化で軸は伸び縮みします。両側を強く拘束すると過大荷重になり、焼付きや早期損傷につながるため、逃がす設計を入れます。
A. ベアリング寿命の代表的な評価指標です。実運用では汚れ・潤滑・取付誤差などの影響も加味して判断します。
A. 異音の原因は複数あります。温度上昇、振動、汚れ、潤滑状態などを確認し、必要に応じて点検周期短縮・潤滑見直し・形式見直しを検討します。
A. 給脂ができない/止まりやすい環境では、すべり軸受(無給油材など)も含めて方式から再検討するのが有効です。詳細は「すべり軸受とは」で解説します。(内部リンク予定)
用途・条件をいただければ、適した軸受方式の整理からご相談いただけます。