当社の制御・動力用ロボットケーブルは、線心数が12本以上になると、可動用途で長く使えるように特別な機械設計がされています。線心を、短いピッチで束撚りにしているのです。
しかし、束撚りの線心とは一体何なのでしょうか。
線心を撚った束の数は、線心数によって異なります。さらに、これらの束が順番に撚られていきます。この方法は、動作時に発生する押し引き力を吸収するために必要です。これらの力は、ケーブルがカーブ(半径)を移動するときに発生します。線心は内径側で圧縮され、外径側で引き延ばされます。この力が線心に負荷をかけすぎないよう、当社は束撚りの線心設計を開発しました。これによって、線心はケーブルの中で絶えず位置を変えながら、力を分散させることができるからです。長いストロークで起こりがちな、いわゆるコークスクリュー現象を防ぐためには特に重要です。
非常に興味深い用途として、フォークリフトのマストに取り付けられたプラスチック製ローラー上での上下運動があります。車両が動き出したときに、ケーブルがローラーから飛び出さないように、ケーブルにはテンションがかかっています。また、このローラーによる方向転換により、撚り線には大きな負荷がかかります。非常に熱心に試験を行っていたお客様が、数年前にこれが問題になることを発見しました。当社の製品を使ったお客様の試験に参加させていただき、当社の束撚りの線心構造が線心にかかる力を緩和することを説明しました。数年後、この用途においてケーブルのコークスクリューや断線は過去のものとなりました。もし、お使いのケーブルでは対処できない課題に直面しているようでしたら、それが当社と共に解決策を見つけるためのきっかけになるかもしれません。
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