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チェーンフレックスケーブルや12芯以上のケーブルは、必ず「束撚り構造」で設計されています。この複雑な撚り構造により、エナジーチェーン内での連続可動においても高い耐久性が確保されます。
束撚り構造とは?
層状に撚られた多芯のエナジーチェーン用ケーブルでは、コークスクリュー現象や線心の断線が発生する可能性があります。束撚り構造では、このような問題を、非常に複雑な多層撚り構造によって解消します。ここでは、導体をまず特定のピッチ長で撚り合わせ、線心を形成します。その線心同士を再び撚り合わせて、1つの「ユニット」を作ります。断面積の大きなケーブルでは、中心に引張応力を和らげる中心部材が配置されます。次の工程で、これらの”ユニット”を高い引張り強度を持つ中心材の周りに再度撚り合わせます。
このような複数の撚り工程により、すべての線心はケーブルを曲げた時に生じる内径と外径を交互に通過するようになります。その結果、引張力や圧縮力が中心部に対して均等に分散されます。高い引張り強度を持つこの構造は、撚り構造全体に必要な内部安定性を与えます。これにより、非常に高い曲げストレス下でも撚り構造が安定した状態を維持できます

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