アイスコーンの紙スリーブを取り出す頑丈な送りねじ駆動スライドテーブル

概要

• 要望：ドライリン 送りねじ駆動スライドテーブル
• 要件：プラントは、湿度、排気ガス、高温、ワッフルコーンから出る高濃度のダスト、摩耗の原因となる塩分や糖分にさらされます。同時に、週7日の3交代制でトラブルなく機能することが必要です。
• 産業：食品機械
• お客様のメリット：ドライリン スライドテーブルは、信頼性が高くシンプルなソリューションです。メンテナンスフリーで低コストのリニアガイドは汎用性があります。また、用途に応じてFDAに準拠した材質もご用意しています。完全無潤滑のため、製品の汚染はありません。トライボロジー特性により摩擦と摩耗は最適化されており、機械の稼働時間に良好な影響を与えます。

トライボロジー的に最適化された複数のすべり軸受が焼成機に使用されています。潤滑剤は不要なため、高い要求に対応できます。

問題点

Walterwerk Kiel社のワッフル焼成機の性能は高まっており、機械のサイズによって1時間当たり3,000枚から19,000枚の標準ワッフルを焼成することができます。
工業用アイスクリームの製造において、標準ワッフルの焼成工程は常に同じです。オーブンで平らに焼いた後に成形機構に供給され、温かいうちにロール状に巻かれます。その後、ベルトコンベアで冷却部に運ばれ、組立エリアで紙のスリーブが付けられます。このとき初めて、アイスクリームが充填されます。紙のスリーブは必ず1枚のみを供給しなければならず、それが実現できない場合は充填時に問題が発生します。スリーブのサイズが異なると、常時システムの再調整が必要になります。
そこで、紙を分離・供給する組立エリアに、リニアガイドが採用されています。リニアガイドは、除去機構での位置調整を確保し、工程での高い要求に応えなければなりません。プラント内は湿度が高く、排気ガスが充満していることがあります。さらに、50℃前後の温度下で粘着性のあるワッフルからダストが発生し、影響を及ぼすこともあります。砂糖や部分的に使用されている塩は摩耗の原因となります。さらに、スリーブとワッフルコーンを接着させる装置で使用される糖溶液は、飛散する可能性がありますが、分離工程への影響は防ぐ必要があります。このような条件下で、世界中のお客様に長寿命と最小限のメンテナンスを提供するために、すべての機械部品が週7日の3交代制で問題なく機能しなければなりません。
そうした高い要求を満たすため、Walterwerk Kiel社は、単一の供給元から完全なソリューションを求めていました。

解決方法

Walterwerk Kiel社は、位置調整のソリューションとして多様なアプローチを追求した結果、ユーザーが手動で調整できる、シンプルで信頼性の高いシステムソリューションを採用しました。特殊機械を製造する同社は、モジュラー焼成機の位置調整に長年にわたって無潤滑のベアリング技術を使用してきました。そのドライリン 送りねじは、メンテナンスフリーで費用対効果が高く、汎用性が高い製品です。食品・包装産業用の高機能ポリマー製すべり軸受の材質は、用途に応じてFDAに準拠したタイプもお選びいただけます。潤滑剤は不要のため製品汚染は防ぐことができます。トライボロジー特性により摩擦と摩耗は最適化されており、機械の稼働時間に良好な影響を与えます。刺激性の薬品で定期的に洗浄しても、問題は生じません。
この特殊機械メーカーは、完全に組立済みの送りねじシステムを入手しました。これは、各要件に合わせて設計された技術的なパラメータを満たしており、事業運営においても納得のいくものでした。
例えば、韓国に納入されるワッフル焼成機では、2つの並列システムをほぼ1メートルの長さにわたって同時に調整する必要がありました。2つの送りねじは、はすばかさ歯車のホイールの片側を介して連結しています。負荷が低いため、サポート用のシャフト構造は不要でした。アルミニウム製のガイドチューブは、内側にあるステンレス製の送りねじをガイドします。この素材の組み合わせは、過酷な環境に耐えることができます。また、位置表示器とハンドホイールも装備しています。システム全体はメンテナンスフリーです。さらに、潤滑剤を使用しないため、食品との接触も安全です。

アイスクリームコーン分離ユニット内のプリズムレールの位置調整

すきま調整可能な送りねじ駆動スライドテーブルを使用した、生地投入チューブの位置調整

最小限の力で動くメンテナンスフリーのハイブリッドベアリングを使用した安全カバーの調整部