ナイフエッジローラー: 確実な運転を確保

概要

• 要望: 特別に開発された材質であるイグリデュールP210製のナイフエッジローラー
• 要件: 高性能 (毎分20パッケージ); 連続運転中の確実性 ; システム内の砂糖の粒、粉末、粉塵、湿気への耐性、100°Cまでの温度耐性   
• 産業: 包装産業、飲料産業
• お客様のメリット: イグリデュール ナイフエッジローラーはKrones社の世界中のシステム内で、故障することなく機能しています。      確実に稼働し、摩耗はほとんどありません。 また、組立てが簡単で、手間のかかるメンテナンスも不要です。

問題点

2005年、Krones社は汎用的な自動包装システム「Varoppac Pro」で問題に直面していました。システムの性能を、毎分20パッケージまで向上させなければならなかったのです。 そのため、ベルトコンベアの方向転換部に緊急の対策が必要でした。 以前は、ニードルベアリング付きの金属ローラーが使用されていましたが、より高い性能要件を満たすことができず、しかも高額でした。
しかし、課題はこれだけではありませんでした。Variopac Proは、0.2～5リットルの缶、ガラス、ペットボトルを厚紙やホイルで包みます。システムは連続運転するため、部品には大きなストレスがかかります。 さらに、製造過程で周囲に砂糖の粒子が付着することがありますが、これは部品に対して紙やすりのように作用します。 これらすべてが、最高速度0.9m/秒のベルトコンベア上で起こります。 粉塵、砂状の粒子、湿気も、Variopac Proの使用場所ではいつものことです。 しかもこれだけではありません。システムのシュリンクトンネルでは、ベルトコンベアは最高100°Cの高温に連続的にさらされます。 このような環境条件と性能要件にもかかわらず、ベルトコンベアをガイドするための新しいソリューションは、少なくとも1年の耐用年数を持つ必要があります。 問題は、当時、これらの要件を満たす製品がなかったことです。

解決方法

Krones AG社と共に望ましい結果を得るため、Variopac Proへの採用前に、イグスの試験施設で様々な異なるアプローチが試験されました。 その結果、この用途向けに特別に開発された材質で射出成形した、樹脂製ローラーが生まれました。 最高の結果は、イグリデュールP210材質で得られました。イグリデュール ナイフエッジローラーは、高い耐摩耗性、低い摩擦係数、そして結果的にコンベアベルトの駆動力が低くて済むことが特徴です。 全てのイグリデュール材質と同様に、この材質もメンテナンスフリーで無潤滑の運転に適しています。 また、様々な用途にも使用できるため、この材質は全ての要件を満たしていました。 イグリデュールP210製ナイフエッジローラーが、要求される耐用年数の1年をはるかに超えることが明らかになった段階で、Krones社はVariopac Proへの導入を決定しました。 素晴らしい成功でした。 Krones社によると、世界中で使われるこのシステムは故障なく機能しているそうです。 イグリデュール ナイフエッジローラーは確実に稼働し、摩耗はほとんどありません。 また、組立てが簡単で、手間のかかるメンテナンスも不要です。 Krones社は現在、Variopac Pro内のベルトコンベアやプラスチック製モジュラーチェーンの移行部にイグリデュール ナイフエッジローラを設置しています。 ナイフエッジローラーの直径が小さいため、ベルトコンベアやモジュラーチェーンを非常に密接にガイドすることができ、その結果、ベルト間のギャップが非常に小さくなります。システムが低速で稼働しても、イグリデュール ナイフエッジローラーがパッケージの転倒を防ぎます。