アプリケーションの説明
Farmionicは、野菜やハーブの室内栽培を完全自動化するコンテナシステムの開発を目標に掲げています。ロボットは、種まきから収穫までの全ての作業を独立して行い、コンテナには、気候、光、肥料、水をスマートにコントロールするシステムが搭載されています。これにより、栽培する植物に合わせた環境条件を、個別に制御・調整することが可能になります。このコンテナシステムは、全てのシステムプロセスと栽培植物の健康状態を監視・分析するクラウドベースのソリューションで補完されています。Farmionic社のビジョンは、駐車場、地下駐車場、駅、その他中心地など、都市部に完全に自動化されたコンテナを設置することです。
問題点
新鮮な地場野菜を一年中流通させるには、従来の農業ではすでに限界が来ています。気候変動が引き起こす異常気象の増加は、システムに影響を与え続け、ますます多くの資源と人材の投入が必要になっています。さらに、収穫物の複雑な貯蔵や長距離の輸送ルートなどがあり、有機農業でも結果的にCO2排出量の削減が不十分となってしまう場合も多くあります。