人と環境への安全性を高める
RoHSとは、有害物質の制限 (Restriction of Hazardous Substances) の頭文字を取ったもので、ケーブルを含む電子・電気装置における特定有害物質の使用を規制するものです。この指令に従うことで、企業は、鉛、水銀、フタル酸エステルなどの問題物質(可塑剤と呼ばれる)が電子廃棄物や作業環境からも排除されていることを証明することができます。一例として鉛を見てみると、複雑な機械システムに様々な方法で設置されている回路基板上の錫はんだの形で発生します。近年の材質研究では、有害な可塑剤を必要とせず、可動用途で柔軟に機能する新しい外被材質も生み出されています。これまで可塑剤は、主にプラスチックが使用中に特に柔軟性、軟らかさ、弾力性を維持しなければならなかった場合、産業界で使用されてきました。イグスは、独自の試験施設で、RoHS II/IIIに準拠したエナジーチェーン用の特殊な外被材質を開発・試験しています。
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