無潤滑のバリ取り機ローラーベアリング

概要

お客様の要望：
耐食性に優れた無潤滑のボールベアリング

お客様の要件：
優れた耐摩耗性および耐食性

産業分野：
エレクトロニクス産業／半導体業界

お客様にとってのサクセスストーリー：
高性能な樹脂性クシロデュールB180を使って製作したクシロスラジアル深溝ボールベアリングは耐久性に優れており、回路基板バリ取りシステムにとって理想的なローラーベアリングとなりました。湿度が高い環境に強く、1年間の試運転の後も継続使用が可能です。

電子部品を保護するためには、プリント回路基板（PCB）が必要となります。CONTAG AG社は、エレクトロニクス産業向け高品質PCB回路基板の製造業者です。バリ取りは、製品の加工過程で生じた鋭いエッジを除去するために必要な工程です。これにより、回路基板使用時に、怪我のリスクを回避することができます。

Problem

CONTAG AG社のプリント回路基板バリ取り機ローラーベアリングは、長期間、湿度の高い環境に耐えることができ、耐摩耗性に優れています。同社は、このローラーベアリングで使用するボールベアリングを探していました。さらに、ボールベアリングには、試験終了時にベアリングのクリアランスが最小値であることが条件となっていました。そこでCONTAG AG社は、イグスのクシロスポリマー製ボールベアリングと自社の金属製ボールベアリングを使って、1年に渡る比較試験を行いました。

Solution

1年後、クシロスボールベアリングは、金属製ボールベアリングと比べて、耐用年数に関して良好な結果を出しました。金属製のベアリングは、完全に脱脂する必要がありましたが、湿気の多い環境では、すぐに腐食し、オーバーヒートして動かなくなり、最終的には故障してしまいました。試験終了時、クシロスでは、磨耗痕やすき間がほとんど生じていませんでした。その結果、工場では、ポリマー製ボールベアリングを採用することになりました。