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ガイドローラーは、ワークや材料を決められた位置へ案内し、搬送中の横ずれや脱落を防ぐための機械部品です。
搬送装置や包装機械、食品機械、印刷機械など、さまざまな設備で使用されています。案内する対象や使用環境によって、V溝、U溝、L溝などの形状や、金属、ウレタン、樹脂といった材質を使い分けます。
このページでは、ガイドローラーの役割や種類、材質による違い、選び方を解説します。また、給油の手間や腐食、摩耗、重量といった課題を解決する、無給油の樹脂製ガイドローラーについても紹介します。

ガイドローラーとは、回転しながらワークや材料に接触し、移動する方向や位置を安定させるローラーです。搬送物を直接支えるほか、ワークの側面に当てて横ずれを抑える、丸棒やワイヤーを溝に沿わせる、フィルムやシートの進行方向を整えるといった役割があります。
摺動部品で材料を案内すると、接触面に摩擦が発生します。ガイドローラーを使用すれば、接触部が回転するため、材料を滑らかに移動させやすくなります。
ガイドローラーは、機械や設備の中で材料を案内するさまざまな用途に使用されています。
ガイドローラーは、案内する対象や取り付け方法に合わせて形状を選びます。

ガイドローラーには、金属、ウレタン、一般樹脂、高機能樹脂などが使われます。それぞれの材質には異なる特長があるため、荷重だけでなく、速度、温度、周辺環境、メンテナンス方法まで考慮して選定します。
金属製ガイドローラー
スチールやステンレス、アルミなどで作られたガイドローラーです。
剛性が高く、高い荷重が加わる用途に対応しやすい一方、材質によっては錆への対策が必要です。金属製ベアリングを組み込んだ製品では、潤滑油の補給やシールの管理が必要になることもあります。
ウレタン製ガイドローラー
金属製の芯材にウレタンを被覆したローラーなどがあります。
弾性があるため、ワークへの衝撃や傷を抑えたい用途に適しています。一方、温度や薬品、連続使用などの条件によって、膨潤、硬化、加水分解といった劣化が発生することがあります。
一般樹脂製ガイドローラー
ナイロンやポリアセタールなどの樹脂で作られたガイドローラーです。
金属と比較して軽量で、錆びないことが特長です。ただし、材質ごとに吸水性、耐熱性、耐薬品性、摩耗特性が異なります。
高機能樹脂製ガイドローラー
摩擦や摩耗を考慮して開発された高機能樹脂を使用したガイドローラーです。
材質の中に固体潤滑剤が配合されたタイプは、外部から潤滑油を加えずに使用できます。給油箇所を減らしたい装置や、油の付着を避けたい包装機械、食品機械に適しています。
金属製と樹脂製では、重量や潤滑、腐食への強さなどが異なります。
高い剛性や大きな荷重を優先する場合は、金属製が適しています。
一方、給油の手間を減らしたい、装置を軽量化したい、水分や薬品による腐食を避けたい場合は、高機能樹脂製ガイドローラーが有効です。
| 比較項目 | 金属製 | 高機能樹脂製 |
|---|---|---|
| 重量 | 比較的重い | 軽量 |
| 潤滑 | ベアリングや条件によって必要 | 無給油で使用できる |
| 腐食 | 錆対策が必要な場合がある | 錆びない |
| 高荷重 | 対応しやすい | 材質と寸法に応じて選定 |
| 薬品環境 | 材質、表面処理を選ぶ | 耐薬品材質を選べる |
| 食品機械 | 潤滑剤や腐食への対策が必要 | 食品接触向け材質を選べる |
| メンテナンス | 給油・腐食対策が必要な場合がある | 給油作業を削減できる |
樹脂製ガイドローラーは、単に装置を軽量化するだけでなく、給油や腐食に関する課題の解決にも役立ちます。
イグスでは、摩擦と摩耗に配慮した高機能樹脂を使用したガイドローラーを提供しています。
小型の溝付きガイドローラーと、フィルムやシートの搬送に適した筒状ガイドローラーから、用途に合わせて選択できます。
ガイドローラーの選定や使用に関するよくある質問に回答します。
高機能樹脂製のガイドローラーは、外部から潤滑油やグリースを加えずに使用できます。
イグリデュール材質には固体潤滑剤が配合されており、無給油で低摩擦の動作を実現します。クシロス製ガイドローラーに組み込まれた樹脂製ボールベアリングも、無給油で使用できます。
V溝は、Vレールや丸棒に沿わせ、ローラーの中央に位置を保持したい場合に適しています。
U溝は、ワイヤー、ロープ、チューブ、丸棒など、断面が丸い対象物を溝の中で保持したい場合に適しています。
対象物の形状と直径に合わせて選びます
食品接触に関する規格に準拠した材質を選べば、食品機械に使用できます。
イグリデュールA180やA350など、FDAやEU規則に準拠した材質を使用したガイドローラーがあります。水分、洗浄剤、使用温度などの条件も合わせて材質を選定します。
対応できる温度は、使用する樹脂材質によって異なります。
高温環境には、耐熱性に優れたイグリデュール材質を選択できます。荷重や回転速度によっても使用可能な温度条件が変わるため、実際の使用条件をもとに選定します。
軸径、外径、幅、溝形状などの寸法が合えば、樹脂製ガイドローラーへの交換を検討できます。
既存品と同じ寸法がない場合でも、使用条件や取り付け方法に合わせた形状を相談できます。
ローラーの寿命は、材質、荷重、回転速度、相手材、温度、周辺環境などによって決まります。
ローラーに加わる荷重が大きい、回転速度が高い、粉塵や薬品に触れるといった条件では、使用環境に合った材質を選ぶことが重要です。
用途に合うガイドローラーをご提案します
ガイドローラーは、形状や寸法だけでなく、荷重、回転速度、相手材、温度、周辺環境を考慮して選ぶ必要があります。
イグスでは、V溝、U溝、L溝などの小型ガイドローラーから、フィルムやシート搬送用の筒状ガイドローラーまで、用途に合わせた製品を用意しています。
使用環境に適した形状、寸法、材質をご提案します。