この鋳造工場では、3基のクレーンを用いて溶融金属を入れた容器を搬送しています。各クレーンの最大吊り上げ荷重は100トン。高温環境に加え、鋳型砂、黒鉛、金属粉じんによる極めて高い汚染が、エネルギー供給システムにとって大きな課題となっていました。そこでE4/4シリーズのローラー式エナジーチェーンを採用した結果、過酷な環境下においても、長期にわたりトラブルのない安定稼働を実現しています。
鋳造工場の屋内クレーン
本案件は、クレーンメーカーであるSHB Hebezeugbau社が新たに製作した3基のクレーンに関するものです。これらの自動クレーンは鋳造工場の屋内クレーンとして設置され、溶融金属を入れた容器の搬送に使用されます。鋳造工場特有の非常に過酷な環境条件により、クレーン構造そのものだけでなく、エネルギーおよびデータ供給システムといった各構成部品にも、極めて高い要件が求められました。特に、周囲温度が常時55℃に達する高温環境と、鋳型砂・黒鉛・金属粉じんが堆積する非常に高い汚染度が特徴です。そのためメーカーは、こうした厳しい条件に適応でき、高い耐久性と最小限の停止時間を実現できるエネルギー供給ソリューションを求めていました。
同社は最終的に、クレーンへのエナジーチェーン採用を決定しました。具体的には、E4/4型エナジーチェーンをローラー式で使用しています。このエナジーチェーンは、大型クレーンのトロリー(走行台車)への電力・データ供給に特に適しており、長い走行距離でも確実かつ安定した運用が可能です。堅牢なチェーン設計により、屋内環境はもちろん、屋外の厳しい気象条件下でも高い剛性と耐久性を発揮します。ローラー式エナジーチェーンを採用したことで、チェーンおよびケーブルを移動させるために必要なクレーンの駆動出力は25%未満に低減されました。また、高速走行にも対応し、トロリーは走行距離45mに対して、25m/分の速度で移動可能です。プロジェクトの結果として、極めて過酷な環境下においても、長期間にわたるトラブルフリーな運転が実現しました。
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