問題点
背の高いシェルフシステムは、狭いスペースに効率よく商品を保管するのに非常に適している。また、完全に自動化された保管・取り出し機械の使用も可能である。しかし、従来の設計には欠点がある:棚が高くなればなるほど、剛性が要求されるため、保管・取り出し機械が重くなる。移動するコンテナや商品は非常に軽量であることが多いが、スタッカークレーンの重量は2トンにもなる。
2014年イグス® ゴールデンベクター賞を受賞したのは、重量問題へのソリューションを提供するケーブルロボットである。自動ハイベイラックに使用されるこのロボットは、デュースブルク・エッセン大学によって開発された。このシステムは、8本の平行なワイヤーロープを使って空間内を移動するグリッパー付き搬送プラットフォームに基づいている。このアイデアに必然的につきまとう大きな課題は、3次元空間での急速な動きによってエネルギーの供給に疑問が生じることで、これは高度なシステムを使わなければ解決できない。