リニアガイドとは？その仕組みと構造

リニアガイドとは、名称の通り「リニア＝直動」の動きを「ガイド＝案内」する機械要素部品です。物をまっすぐ動かし位置決めをするときに用いられます。レールの上を金属ボールが転がり直線運動するものが一般的ですが、弊社イグスのように高機能エンプラがすべり直線運動する製品もあります。

リニアガイドには"LMガイド"（LMガイドはTHK株式会社の商標です）など、メーカーにより様々な呼び名があります。また、丸棒状のシャフトをレールとして用いたものを、"リニアブッシュ"又は"リニアベアリング"と呼ぶこともあります。

リニアガイドは推進力を持たないため、送りねじやタイミングベルト、及びモータなどと組合せ、工作機械をはじめとした様々な機械の直線運動部に使われています。

リニアガイドの構造

リニアガイドはレールと、レール上をスライドするキャリッジ（ブロック）からなります。一般的な金属ボール式の場合はキャリッジ内に複数の金属ボール、またそれを保持するための保持器が組み込まれ、ボールが循環することによりレール上を動きます。

イグスのすべり式の場合は、キャリッジ内のスライド部分に固体潤滑剤を配合した高機能エンプラを使用しており、そのすべりによってレール上を動きます。

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