圧力により切断する方法
ウォータージェット切断
ウォータージェット切断では、被加工材は高圧の水噴射でカットされます。 ノズルから出る水は圧力6000バール、噴出速度は最大1,000m/sにもなります。 前述の3つの方法と比較して、材質はほとんど加熱されません。 ウォータージェット切断には基本的に、水だけの切断と研磨剤を添加する切断の2種類があります。 水だけの切断では、水流のエネルギーのみを使用します。この方法では、硬質材に対する切断性能は非常に限定的になります。 しかし、現在では約4mmの厚さのアルミニウムのような材質を研磨剤なしの6,000バールのウォータージェットで切断することが可能です。 水に研磨材(ガーネットやコランダムなど)を添加する切断は、アブレイシブウォータージェット切断と言われます。 この方法では、より硬い材質の切断が可能です。 高水圧を低減するため、ジェットを水槽で受け止める必要があります。 それにより水槽内の水温が上昇します。 ウォータージェット切断のメリットは、切断される材質に熱の影響がないことです。 また、被加工材の厚さの制限もありません。 木材、金属、アルミニウム、樹脂、食品など様々な材質を切断することができ、切断エッジの品質も非常に高いのが特長です。 しかし、切断速度は比較的低速で、湿気、特に水との接触は材質によってはデメリットとなりえます。