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オーストリアの自動車部品製造工場で使われるスマート・プラスチック

インテリジェントなエナジーチェーン監視により予期せぬダウンタイムを回避

自動車産業ほど信頼性が大事な業界はありません。 自動車全体、あるいはエンジンなどの部品単体でさえ、非常に高度に自動化された生産ラインを通過します。 ここで生産が止まると、すぐに大きな損失につながります。 そのため、自動車メーカーやサプライヤーにとって、頼りにできる確実な部品を使えることは重要です。 オーストリアのエンジンメーカーは、イグスの「スマート・プラスチック」を信頼しています。 センサーが稼働中の摩耗具合を測定し、修理や交換の必要性を早期に知らせます。
 
現場: オーストリアのエンジン工場。 事例: エンジンブロック自動ハンドリング用の屋内リニアロボット。 リニアロボットで使用されているエナジーチェーンシステムは、連続的に高加速で可動します。 ピーク時には、毎日6,000台以上のエンジンが生産されます。平均して14秒ごとにエンジンが組立ラインで作られています。ハンドリング用リニアロボットのエナジーチェーンシステムは、すぐに数百万サイクルに到達します。
 
重量と騒音を最小化するため、リニアロボットの可動ケーブルをガイドする保護管に、スチール製ではなくモーション・プラスチックのスペシャリストであるイグスの樹脂製エナジーチェーンを採用しています。 しかし、エナジーチェーンのメリットはこれだけではありません。業界内で「予知保全」の重要性が高まっていることを受けて、イグスは「スマート・プラスチック」と呼ばれるインテリジェントなプラスチック製品を数年前から開発しています。「例えばエナジーチェーンに装備できる、様々なセンサ『isense』を使用した監視モジュールがあります」イグスのエナジーチェーンシステム副社長ミヒャエル・ブラスは説明します。
「機械と製品のデジタルネットワークのおかげで、部品の状態を継続的に記録し、修理や交換の必要性をできる限り早く知らせることが可能です。」 そのため、予期しない設備のダウンタイムや高くつく生産機会の損失を防ぐことが可能になります。

スマート・プラスチック  
スマート・プラスチック  
isense EC. Wモジュール  

エナジーチェーン内のポリマー製ワイヤーとセンサーユニットによって、isense EC.Bモジュールは保護管の状態を監視します。 保護管が破損した場合、機械は自動的に停止しダメージを防ぎます。

isense EC. Wモジュール  

isense EC. Wモジュールも組み込まれています。 クロスバーに埋め込まれたセンサーが保護管の摩耗の進行を知らせます。 摩耗データの測定によって、保護管の残存寿命を予測し、早い段階で交換の計画を立てることができます。

二重の安全性: 摩耗と故障の監視

ベータテストで、摩耗を検知するisense ECが使われています。 W(「摩耗(wear)」のW): エナジーチェーンのクロスバーに設置されたセンサーチップが、スライド走行で稼働するエナジーチェーンの状態を継続的に測定します。摩耗が進み、寿命の限界が近づいてきた際には、センサーが反応し信号を発します。しかし、高性能樹脂製エナジーチェーンはこれまでのところ摩耗が進んでいないため、緊急の通知は今まで出ていません。
 
ここで、isense EC.B(「故障(break)」のB)モジュールの使用がより重要になります。 isense EC.Bモジュールは、エナジーチェーン内のポリマー製ワイヤーとセンサーユニットにより保護管の状態を監視します。 目視によるモニタリングで問題がないと結果が出た2週間後に、不具合が起こったことがありました。 これは、故障を監視していれば防げることです。しかし、ベータ段階の最初は多くの細かな調整が必要でした。 これは、工場内の温度がチェーン全体、ひいてはポリマー製ワイヤーの予圧に大きな影響を与えるためです。 そこで、「通常」の範囲と実際のアクシデントを区別する限界値を決定する必要がありました。
 
オーストリアのエンジン工場で、イグスのisenseモジュールが「今月のイノベーション」として選ばれました。現在、50~60のエナジーチェーンに故障モニターを装備することが検討・計画されています。3つのテストシステムのうち、1つは実際のシステム運転中に故障し、機械担当者がアクションを起こさなくてはならない状態にあります。 目視による確認を行ったのち、担当者はそれが誤ったアラームなのか、実際に措置を講じる必要があるのかどうか判断することになります。 このように、現在のテスト版でも高額な損失につながるようなダメージを防ぐことができ、リニアロボットは安全に稼働しています。

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