生産過程のプラスチックを1gも廃棄物にしないために
射出成形機で新しい部品を製造する際、その部品が回収容器ではなく、床に落下してしまうことがあります。これらの部品は問題がないにもかかわらず、廃棄されてしまうのです。機械から出た部品が回収容器に入らないというのは、例外のように聞こえるかもしれませんが、決して珍しいことではありません。そして生産に使われる機械の数が多いとその量も増大します。
そのため、機械とそれに続くベルトコンベアを最適化すれば、多くの量の廃棄物を削減することができます。例えば、回収容器に蓋をするなどです。その他の対策としては、排出シュートからベルトコンベアへの移行部を密閉するために、隙間を磁気フォイルで塞いでいます。月並みではあっても、一つ一つの対策の積み重ねで、不要なプラスチック廃棄を減らすことができるのです。これらの施策により、2021年の廃棄物比率(生産廃棄物+被加工材)を21%削減しました。