チェーンフレックスを負荷レベル、ストローク長、耐油性、捻回角度に応じて分類していますので、簡単にケーブルを選定できます。 数字が高くなるほど性能が上がります。
例: 機械的な負荷が高い場合のケーブルを探している。 フリースパン走行またはスライド走行で、ストロークは最大100m。 加えて、DIN EN 50363-10-2の耐油性能が必要である。ねじれ特性は不要。
最適クラス選定は:
負荷レベル: 6 ストローク長さ: 5 耐油性: 3 捻回: 1
この結果、最適なクラスは「クラス 6.5.3.1」となり、各製品別ページで確認できます。
負荷レベル | ストローク | 耐油性 | 捻回(ねじれ) |
1~7 | 1~6 | 1~4 | 1~4 |
負荷レベル | ❶ | 低い | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 最高 | |
ストローク | ❷ | フリースパン走行 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 400m + | ||
耐油性 | ❸ | 無し | 1 | 2 | 3 | 4 | 最高 | ||||
捻回(ねじれ) | ❹ | 無し | 1 | 2 | 3 | 4 | ±360° |
1: フレキシブルケーブル
2: 高フレキシブルケーブル
3: 特殊設計(多層撚りなど)ではないエナジーチェーンに適したケーブル
4: エナジーチェーンに適した特別な構造のケーブル、標準的な負荷に対応、最小曲げ半径7.5xd、最高速度3m/s
5: エナジーチェーンに適した特別な構造のケーブル、高負荷に対応、最小曲げ半径6.8xd、最高速度10m/s
6: エナジーチェーンに適したケーブル、最高負荷に対応、最小曲げ半径5xd、最高速度10m/s
7: エナジーチェーンに適したケーブル、最高負荷に対応、屋内/屋外でのアプリケーション、最小曲げ半径4xd、最高速度10m/s以上。
1: フリースパン走行
2:スライド走行、最大10m
3: スライド走行、最大20m
4: スライド走行、最大50m
5: スライド走行、最大100m
6: スライド走行、最大400m
1: 耐油性なし
2: 耐油性 (DIN EN 50363-4-1準拠)
3:耐油性 (DIN EN 50363-10-2に準拠)
4: 耐油性 (DIN EN 60811-2-1準拠)、バイオオイル耐性 (VDMA 24568準拠)
1: 捻回性能無し
2: ± 90°/1m
3: ± 180°/1m
4: ±360°/1m
イグスは25年以上にわたって、エナジーチェーン専用の可動ケーブル「チェーンフレックス」を供給してきました。チェーンフレックスの最大のメリットは:
機能の高い信頼性です。
すべてのエナジーチェーン内で使用されるケーブルチェーンは、非常に小さい曲げ半径、高頻度、狭い設置スペース、多様な薬品による影響、高加速といった過酷な要件に対処しなければなりません。
イグスは社内基準に基づき、テクニカルセンターと自社試験施設で基本的なケーブルの品質試験を実施しています。 これらのチェーンフレックス品質試験には、それぞれの「クラス」への割り当てにつながる一連の試験も含まれています。
チェーンフレックスの量産に使うために提案される材料は、代表的なケーブル固有の標準テスト(屈曲試験、経年劣化、摩耗、耐薬品性、難燃性)に加えて、多くの耐久試験をクリアしなければなりません。 これらの試験プログラムは最長3年間継続することがあり、常にエナジーチェーンに収納した状態又はエナジーチェーンの動作に基づきます。
屈曲試験
エナジーチェーン内、室温にて、スライド走行およびフリースパン走行。
屈曲試験
エナジーチェーン内、氷点下の温度にて、8m/sのスライド走行(材質に応じて最低-40℃)。
屈曲試験
エナジーチェーン内、様々な液体中で、約0.5m/sのスライド走行。
摩擦試験
チェーンフレックス材質と組み合わせた摩擦テスト。
これらのテストプログラムは、認定機関による標準仕様に基づき、これに沿って実施されます。
事前に設定した目的(ダブルストロークなど)に応じて、これらの試験プログラムは1~3年間継続することがあり、常にエナジーチェーンに収納した状態又はエナジーチェーンの動作に基づきます。
設計と材質の複数年の品質試験の後、製造の際の公差をできるだけ小さく抑えるために、製造工程が機械レベルまで定義されます。 ケーブルは当然、連続生産から体系的かつ継続的にサンプリングされ、ロットテストを受けます。 イグスのロットテストでは:
チェーンフレックスケーブルに関する製造パラメータの記録とレビュー。
エナジーチェーン試験台にて、短く高速のストロークでの屈曲試験を実施。
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