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イグス株式会社

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イグボール - テクニカルデータ


イグリデュールW300製イグボール球面ボール

球面ベアリング標準型の材質はイグリデュールW300。無潤滑運転で摩擦係数が非常に低く、スティック・スリップ現象がほとんど起きません。 これは低荷重の緩行運転時に、非常に重要です。

特長 :

強靭で高耐性の熱可塑性アロイ

無潤滑運転で、滑り摩擦係数が非常に低い

長寿命

減振性

振動数の高い揺動で高耐性

非常に優れた耐磨耗性

メンテナンスフリー、無潤滑運転

非常に優れた耐薬品性

回転、揺動、直線運動に適応

軟性軸にも対応


イグボール イグミッドGおよびイグトンG製ハウジング

標準ハウジング(寸法EおよびK)はイグミッドG材質を使用。これはとくに衝撃耐性に優れる長繊維強化ポリマーです 。温度+80 °C~ +200 °Cの使用向けには、ハウジング(寸法E)はイグトンGを使用します。

特長 :

軽量

イグリデュールW300製の球面ボールに最適な摺動部材

高い機械的安定性

耐衝突・衝撃性

錆びない

薬品耐性あり

寸法安定性

温度耐性+200 °Cまで


X = 温度 [ºC]
Y = 引張強度比率 [%]

図02: 温度が最大引張強度に与える影響 - イグボール ロッドエンドベアリング

igubal® 使用温度
  標準タイプ HT - バージョン
下限 -30 °C -40 °C
上限、長期 +80 °C +200 °C
上限、短期 +120 °C +240 °C
表02: 温度限界 - イグボールのベアリングパーツ

ねじ種類、記号 ピッチ [mm]
M 2 0,40
M 3 0,50
M 4 0,70
M 5 0,80
M 6 1,00
M 8 1,25
M 10 1,50
M 10 F 1,25
M 12 1,75
M 12 F 1,25
M 14 2,00
M 16 2,00
M 16 F 1,50
M 18 1,50
M 20 1,50
M 20 2,50
M 22 1,50
M 24 2,00
M 27 2,00
M 30 2,00
表03: イグボール ロッドエンドベアリングのリード

媒体 耐性
  標準タイプ HT - バージョン
アルコール + ~ 0 +
炭化水素 + +
グリス、油脂、無添加 + +
燃料 + +
希釈酸 0~ - + ~ 0
強酸 - + ~ -
希釈アルカリ + +
強アルカリ 0 +
+耐性あり   0 条件付で耐性あり   - 耐性なし 、
すべて常温 [20°C]を前提

表04: 化学品耐性 - イグボール ベアリングパーツ

規格寸法 [mm]
公差
  ピンゲージ横倒 ピンゲージ 吊下
0 ~3 x,01 x,05
> 3 ~6 x,02 x,07
> 6 ~10 x,02 x,08
> 10 ~18 x,03 x,10
> 18 ~30 x,04 x,12
> 30 ~50 x,05 x,15
表05: 球面ボールの内径公差

左: 不適切な測定機器、短すぎるピンゲージ
右: 間違った測定機器、ノギス
ピンゲージによる公差測定

使用領域 :

イグボールベアリングは、厳しい環境条件でも問題なく使用できます。 ベアリングは湿潤環境でも耐食性があり、弱酸や弱アルカリにも耐性があります。 使用温度は-40~+200℃です。 耐汚性も大きな特徴です。
 
極端に粉塵が多い環境でもイグボールベアリングはシールを必要としません。 微粒子や粗い粉塵に対しても同様です。
 

検出可

金属検出可能なイグボール ポリマー製ベアリングのパーツは、市場に出回る通常の金属探知機で「異物」として検知することが可能で、食品領域に問題なく使用できます。

負荷

メンテナンス不要なイグボール ベアリングのパーツは、通常の周辺温度で非常に高い耐性を備えます。 負荷耐性が高い一方、重量が従来の金属製ベアリングハウジングのわずか5分の1であるのも特長です。 また、2パーツ型ベアリングの材質である合成樹脂が、金属と異なる優れた吸収性を発揮することにより、ずば抜けた振動特性を示します。

しかし使用時には合成樹脂特有の性質、すなわち温度依存性あるいは時間挙動に注意する必要があります。とくに長期高荷重、低負荷速度、高温での使用では、場合により実際の使用に近い試験でロッドエンドベアリング耐性を確認する必要があります。

滑り摩擦係数と速度

メンテナンスフリーのイグボール球面ベアリングは、取り付けられた軸がイグリデュールW300製の球面体内部で直接、高速回転することが特長です。 この樹脂・スチール鋼ベアリングの特長は、無潤滑で高速運転が可能なことです。 ラジアル荷重を考慮した速度は、最大回転速度0.5 m/sまで可能です。

これに対し、球面ベアリングのピボット運動は、球面ボールの球外径部分で行われます。

メンテナンスフリーのイグボールベアリングでは、軸の直線運動も可能です。

使用温度 

イグボールベアリングは温度 -30°C から +80°Cで使用可能です HTタイプは、温度+200 °Cまでで長期使用が可能です。 表02は、イグボールベアリングの負荷耐性に対する、温度の影響を示したものです。

耐薬品性

イグリデュールW300製球面ボールおよびイグミッドG製ハウジングともに、弱アルカリ、弱酸、燃料、あらゆる種類の潤滑剤に対する耐性があります。 イグボールの大気中の吸湿率は約1.3重量%。 水中の飽和限界は、およそ6.5%です。 これは対応する周囲条件により、留意する必要があります。 高い化学品耐性が必要な場合には、HTタイプが使用できます。

耐放射線性

自動調心イグボールスライドベアリングは、3x102 Gyまでの耐放射線性があります

耐紫外線性

イグボール ベアリングパーツは腐食耐性に優れる、とくに屋外での使用にも適しています。 イグボールベアリングは、持続的な耐紫外線性を備えています。 紫外線その他の気候条件により球面ボールがわずかに変色する(色が濃くなる)ことがありますが、これは製品の機械的特性、電気的性質、温度特性に影響を及ぼすものではありません。

公差

イグボール ベアリングパーツはケースによって、さまざまな公差設定で使用可能です。 標準プログラムでは、高い周辺速度でもベアリングの動きを確実にするため、大きなすき間設計をしています。 内輪の穴径は、公差E10に基づき設計。 軸公差はh6とh9の間で設定します。公差について、詳しくは表をご覧ください。 ベアリング公差を大きく、あるいは小さくしたい場合には、直接、お問い合わせください。