連絡先
イグス株式会社

〒130-0013 東京都墨田区錦糸1-2-1

アルカセントラル15階

03(5819)2030
03(5819)2055

樹脂すべり軸受・無給油ブッシュ「イグリデュール」 - 耐摩耗性



低荷重・S50C製軸使用時のイグリデュールすべり軸受の摩耗量 X = 荷重 [MPa]
Y = 摩耗量 [μm/km]

図13 : 低荷重・S50C製軸使用時のイグリデュールすべり軸受の摩耗量
中~高荷重・S50C製軸使用時のイグリデュールすべり軸受の摩耗量 X = 荷重 [MPa]
Y = 摩耗量 [μm/km]

図14 : 中~高荷重・S50C製軸使用時のイグリデュールすべり軸受の摩耗量

材質 温度 [°C]
イグリデュールG +120
イグリデュールJ +70
イグリデュールM250 +80
イグリデュールW300 +120
イグリデュールX +210
イグリデュールK +90
イグリデュールP +100
イグリデュールGLW +100
イグリデュールJ260 +80
イグリデュールJ3 +70
イグリデュールJ350 +140
イグリデュールL250 +120
イグリデュールR +70
イグリデュールJ200 +70
イグリデュールD +70
イグリデュールV400 +130
イグリデュールX6 +210
イグリデュールZ +200
イグリデュールUW500 +190
イグリデュールH +120
イグリデュールH1 +170
イグリデュールH370 +150
イグリデュールH2 +120
イグリデュールA180 +70
イグリデュールA200 +80
イグリデュールA350 +120
イグリデュールA500 +190
イグリデュールA290 +120
イグリデュールT220 +90
イグリデュールF +130
イグリデュールH4 +120
イグリデュールQ +80
イグリデュールUW +70
イグリデュールB +70
イグリデュールC +70

耐摩耗性

機械部品の摩耗量は様々な影響によって左右されるので、摩耗挙動についてひと言で表すのは難しいものがあります。しかし多くの試験で摩耗量が計測され、軸と軸受の材質の組合せにより、摩耗に大きな差が出ることが分かっています。同じ荷重と速度でも、材質の組合せによって、耐摩耗性に10倍近い差が出ることもよくあります。

荷重と摩耗

荷重の大小は、軸受の摩耗に非常に大きく影響します。イグリデュールには、低荷重、高荷重、超高荷重用まで、各荷重に最適な製品があります。たとえば、S50C製軸に対して、低荷重ではイグリデュールJが高い耐摩耗性を示します。対してイグリデュールQは、超高荷重に最適です。

摩耗と温度

イグリデュールすべり軸受の耐摩耗性は、広い温度範囲にわたり、ほとんど変化しません。しかし、最高温度領域では温度の影響が大きくなり、温度が上昇すると軸受の摩耗量も増えます。

表06は、摩耗限界温度を比較したものです。

ただ一つの例外はイグリデュールXです。イグリデュールXの耐摩耗性は温度が上昇するについて増大し、+160°Cでピークに達します。これ以降、始めはわずかに、そして次第に下降します。

研磨性粉塵・汚れによる摩耗

研削性の高い粉塵や粒子が軸に付着すると、とくに摩耗による問題が起きやすくなります。イグリデュールはこうした用途でも、材質が持つ優れた耐摩耗性と無潤滑運転により、長寿命を実現し、機械や設備のダウンタイムを大幅に改善します。軸受はグリスや潤滑油を使用しないので、粉塵や粒子はその多くが軸受内に巻き込まれず、汚れは外に掻き出されます。たとえ硬い粒子が軸受内に食い込んでも、イグリデュールは軸受表面に異物を取り込み吸収します。そのため、粉塵の多い環境で使用しても、ある程度までは最適な状態で機能します。しかし、軸受と軸を損傷させるのは、硬い粒子だけではありません。繊維や紙のような柔らかい物質も、往々にして摩耗増加の原因となります。この場合、イグリデュールの自己潤滑性及び耐摩耗性が威力を発揮します。

摩耗と軸表面

軸の表面状態は、軸受の摩耗に非常に大きく影響します。摩擦係数と同じように、軸の表面が粗すぎても滑らかすぎても、摩耗が増加します。粗すぎる軸表面はヤスリのように、軸受の表面を少しずつ削り取ります。軸が滑らかすぎても、粘着が起きることにより摩擦が極端に上昇し、軸受材質が削り取られます。腐食による摩耗にもご注意ください。これは直線的推移を見せず偶然性によるばらつきが大きいため、予測は困難です。

高い耐摩耗性 : 砂と接触させて試験 写真09: 高い耐摩耗性 : 砂と接触させて試験
アルミ製軸による摩耗試験 写真 10: アルミ製軸による摩耗試験
滑らかすぎる軸により、キャビテーションを起こし削られた軸受表面 写真11 : 滑らかすぎる軸により、キャビテーションを起こし削られた軸受表面