プレスリリース

イグス（本社ドイツ）は、建設機械や農業機械などの高荷重用途向けに「イグリデュールTX2すべり軸受」を2021年の新提案として発表しました。高強度の巻線構造により非常に高い負荷に対応でき、従来のヘビーデューティー向け軸受と比較して耐摩耗性が3.5倍向上することを試験で確認済みです。

厳しい環境条件で稼働する建設機械、鉱山機械、農業機械の軸受部は、高温、低温、泥、粉塵などから影響を強く受けます。モーション・プラスチック カンパニーのイグスは、これらの軸受部でよく使用される金属製品に代わる樹脂製すべり軸受を開発・提供しており、今回発表したイグリデュールTX2すべり軸受は高荷重用途に特化して開発された巻線構造のすべり軸受です。特殊な高強度の繊維樹脂を巻き付けた巻線構造により、高負荷アプリケーションでの使用を可能にしています。

新しく開発されたこのすべり軸受は、イグス試験施設の屋内外のテスト装置で試験済みです。硬質クロムめっき軸を使った揺動試験においてイグリデュールTX2すべり軸受は、既存のヘビーデューティー向けイグリデュールTX1すべり軸受に比べて約3.5倍の耐摩耗性があることが示されました。また、他のイグリデュールすべり軸受と同様に、無潤滑・メンテナンスフリーで使用できるので、軸受部への汚れ付着を防ぎ、メンテナンスや修理コストが削減できるほか、潤滑不足による機械の故障も低減します。さらに、イグリデュールTX2すべり軸受は、温度、薬品、湿度、腐食、海水への耐性も優れているため、幅広い分野での使用が可能で水中および陸上での用途で長寿命を実現します。

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