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イグス株式会社

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新しい市場の開拓

リニア駆動技術で要求される高いレベルの電力供給システムとケーブル

ダイレクトドライブテクノロジーはオートメーション分野で徐々に足がかりを得つつあります。 リニアモーター軸はハイエンドポジショニングとしての地位を確立しました。 この非常に複雑な技術は使用する前に広範囲にわたる技術的な情報を前もって必要とし、実用の際にはそれに応じた堅牢な部品が必要になります。 たとえば、エナジーチェーンシステムとケーブルは、究極の加速においても長いサービス寿命を保証しなければなりません。 この2社の協力体制は3年を経て、プラスになっていると言えます。
軸と歯付きベルトドライブはいまだにオートメーションの電気機械のドライブエレメントに最も頻繁に使用されています。 しかし、多くの分野で技術の変化は明らかです:広い意味でのハンドリング技術においてはより正確に、そして迅速なポジショニングタスクを行っており、リニアモーター軸はさらに頻繁に使用され、代替技術としてますます代表的なものとなっています。 成長市場は予見できます。

グローバルシンキングと参入

「未来はシステム技術にかかっています」オッフェンブルクのHIWIN GmbH社ダイレクトドライブ&システム部長である物理学者ウォルカー・ハーマン氏は確信をもって言います。 台湾のリニアテクノロジー製造業者は、早い時期からヨーロッパでの地位を確立することを視野に入れており、1993年以降ヨーロッパ支社を運営しています。 HIWINはリニア、平面の、3次元の動きを必要とするあらゆる用途の大部分において、スタンダードとなるソリューションを提案するユニバーサルサプライヤーです。この会社は、プロファイルレール、ボールねじ等のあらゆる製品から、完全なモーター軸をつかった位置測定装置、リニアモジュール、あらゆる要望に関する位置測定装置-半導体から自動車産業まで-を製造・販売しています。

チェーンフレックスケーブル

高性能のポジショニングを提供しているエナジーチェーンとチェーンフレックス

 

HIWINは台湾に1200人、ドイツと日本に75人、アメリカに45人の従業員をかかえています。 「私達は世界に目を向けています。 ドイツの徹底性と結びつけた台湾のビジネス洞察力は最適なコンセプトをもたらします。」ウォルカー氏は製品哲学を簡潔にまとめました。 私達のリニアドライブは使用要件に合わせたオーダーメイドで、手に負えないものはありません。 まったく手ごろな価格で高品質のパーツを作り上げます。」
それに加えて、人に優しいサービスです。 オープンコンセプトを中心に展開しています:全てのパーツはアクセス可能で、どれも密閉されていません。「軸はメンテナンスしやすく、モジュラー設計です。」ウォルカー氏は言います。電力供給システムもケーブルもイグス社のものです。 サーボケーブルはチェーンフレックスCF27、計装システムにはチェーンフレックスCF211とCF111.Dシリーズを使用しています。 そして、E2/000シリーズ1400型と2400型の2つのエナジーチェーンを使用しています。

技術アドバイスに焦点をあてる

「2003年以降、私達はヨーロッパのシステム熟練グループとして、システム技術部を立ち上げました。 また、わが社の10人の設置エンジニアが本件について専属従事しています。ウォルカー氏は背景を説明しています。 われわれの戦略目標は、ドイツのオートメーション産業においてより強い足がかりを得ることです。リニアモータは、さらなる高速性と正確性を可能にし、いまや、多くの用途に影響を与えるようになりました。 しかし、ダイレクトドライブテクノロジーを取り入れた顧客は、この時に共に行動する優秀な協力者を必要としています。 そこで私達は自社製品で、このオートメーション産業のニッチを占めたいと考えています。」 “

HIWINは顧客にあったソリューションに焦点をあてています。 ハイエンドポジショニングに関係する全ての用途は、概して新しい領域のものになるので、部品供給会社への要望はそれに応じて高いものです。 ウォルカー氏は言います。「プロファイルレールとモータは我々の主力技術ですが、電力供給システムやケーブルといった他の部分も同様に高品質のものでなければなりません。 また、その用途はクリーンルームから汚い環境まで、非常に幅広いので出来合いのものをソリューションとして提供するわけにはいきません。さらに、そのつもりもありませんし、とりわけ、そのたびにサプライヤーを変える時間もありません。 可動式電力供給システムと激しい動きにも対応するケーブルの分野での協力企業を探していたとき、幅広い製品バリエーションをもち、市場での評価も高い会社ということが非常に重要でした。」 “

チェーンフレックスケーブル

電力供給システムとチェーンフレックスケーブルは高加速の使用においても長いサービス寿命を保証します。

 

リニア駆動供給社であるHIWINと、イグスとの協力体制はおよそ3年になります。 「私達は、イグス社の柔軟性も高く評価しています。 システム技術に関しては、まだ参入したばかりですので、顧客対応のプロジェクトに対して、多くのアドバイスとサポートを必要としています。ウォルカー氏は言います。 「私達は、ポジショニングシステムについては専門ですが、ケーブルのレイアウトや電力供給システムに関してはそうではないので、現場の状況を見ながら逐一調整する必要があります。」 “

ヨーロッパ市場はHIWINのターゲットになっています。 台湾での焦点は正確性。ヨーロッパでの焦点はダイナミックさ。 ウォルカー氏はこれについて次のように説明しました。「我々の台湾親会社は半導体産業の高圧エアクッションテーブルで大きく成長しました。 台湾で求められる位置決めの正確性は10分の1マイクロメートルですが、ヨーロッパにおいての正確性は、一方から他方へ移動するときの10分の1mmです。」 “

最高速度のリニアモーター

現在、リニアモーターはパイプ切断機でも使用されています。 自動車業界のある顧客が、穴のあいたステンレス鋼製パイプを切断を要望していました。 光学的理由から、切断は穴を通過するのではなく、2つの穴の間を切断することになったため、カメラを使用することになりました。 カメラの上にパイプを設置します。 目標とされる位置は50マイクロ秒領域で転送されます。軸位置は3.5m/sの2マイクロメートル、加速度2g領域です。 週末にかけて、サイクル数は200,000パイプに達しました。 正確性、ダイナミック、高サイクルが設計の課題でした。 電力供給システムとケーブルは、切粉がかかる環境でも磨耗なく稼動しました。

イグスのケーブル

HIWINトルクモーターのためのイグス製ケーブル

 

他の用途は品質コントロールウエハーです。 エアベアリングを取り付けた高精度クロステーブルは、わずかな傷も見逃さないよう表面の検査を行います。 0.5マイクロメートルの正確性で500x500mmを動くエアクッションも伴います。 これは最高のソリューションです。お客様のクリーンルームに設置した後、エンジニアが現場で調整をします。」ウォーカー氏は言います。
リニア軸はまた、プラスチック溶接の水平方向の高速溶接機械の位置測定にも使用されています。 チューブは熱せられたプレートにプレスされます。 圧力が強すぎると気泡が大きくなりすぎ、圧力が小さすぎると、購入に値しません。これは、圧力が「一続き」ではなく、制御されたやり方で行われなければならないということです。 ダイナミックさと力のコントロールの配合は、リニアモータが得意とするところです。 「以前は樹脂溶接機械が行っていましたが、いまや、その過程までもが樹脂になりました。それは数年前までは考えられなかったことです。」ウォルカー氏は言います。

ケーブルと保護管への高い要求。

最高加速度10g、最高速度5m/s、電圧600V、省スペース設計とUL認可の長いサービス寿命はケーブルの標準的要求です。 チェーンフレックスケーブルCF27サーボケーブルがモーターのドライブケーブルとして使用されています。 そのコンパクトな構造、押し出し形成の内皮と優れた磨耗性のPUR外皮のため、CF27シリーズは過酷な環境下に適しているのです。 最大加速100gまでの使用で何の問題もおこりません。 EMC適合性のすぐれた可能性を確実なものにするために、最適角度でと特殊編みされたシールドと目視遮蔽率90%を実現しており、リニアドライブの高ストローク時もシールドワイヤが破断することはありません。

それに加え、高負荷対応のCF211計測システムケーブルと耐油性に優れたCF111Dが使用されています。 後者を最初に使用し、前者は油環境のために外皮の抵抗性を確実にするために回転テーブルに使用しました。」ウォーカー氏は指摘します。
サーボケーブルと計測システムケーブルは両端にコネクターをつけて納品されます。 「コネクタのIP67気密性に関する問題が初めて起きてから、私達はもう一度、事前に気密試験を行いました。」イグスのチェーンフレックスケーブル責任者ライナー・ラッセルは説明します。 「問題に徹底して対応することで、製品の品質をあげることができるのです。」からはイグスの方針を明言しました。

ヨハン・ベッカー(イグス社)、ウォーカー・ハーマン氏(HIWIN社)、ライナー・ロッセル(イグス社)。彼らはこの3年間共に働き、成功を収めてきました。

 
スタンダードからシステムサプライヤーへ

「私達はシステムサプライヤーだと自覚しています。」ライナー・ロッセルはイグスの会社哲学をはっきりと言います。 「弊社の750以上に及ぶケーブル製品ラインと80,000以上の在庫の中から、お客様のあらゆる用途に対応したソリューションを提案します。最低発注量も追加料金もかかりません。 毎日1500件の出荷をおこないますが、ひとつも同じものはありません。 スタンダードというものはないのです。」
ウォーカー氏は続けます。「私達はリニアテクノロジーの新しい市場を開いたのです。 協力企業には、私達の課題に前向きで柔軟性をもち、効果的なソリューションを提案してくれることを期待しています。 多くのお客様は自らで製品の組立を行っています。 いま、私達はイグスのケーブルを推奨しています。なぜなら、それらが高い要求にもこたえてくれると認識しているからです。 以前は、他の多くのケーブルで問題をかかえていたものでした。ウォーカー氏は、最後に、両社のよい関係性を述べてくれました。

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