モジュラー式ロボットシステムで研究を自動化

選別機へ
Flysorter社のMAPLE-PROロボットシステムは、研究室で使用するミバエの選別を自動化する。ミバエは吸引ロボットを使って吸い込まれ、モジュール間で選別される。ここでは、イグスのモジュール式オートメーションコンポーネント® を使用しています。ロボットシステムのモジュラー設計により、ミバエ研究において幅広い作業を行うことができる：行動学的テスト、遺伝学的研究、様々な薬物化合物や殺虫剤の有効性のテスト、交尾前の孵化したてのハエの収集と分離など。

ミバエは、その小ささと維持のしやすさから、遺伝学、発生、神経科学、病気などの研究において最も人気のあるモデル生物のひとつである。遺伝的基盤を持つヒトの病気の75％以上が、ハエに類似している。世界には何千ものハエ研究室があるが、研究作業の多くは骨の折れる高価な手作業である。このような手作業を自動化し、その過程で時間と費用を節約することが強く求められている。
Flysorter社は、テスト工程のボトルネックである、行動アリーナへのハエの投入を克服するために、低コストの自動化ソリューションを探していました。

MAPLE-PROロボットは、標準部品のほか、3Dプリント、レーザーカット、CNC加工による特注部品で構成されている。このため、イグスのコンポーネント、例えばリニアレール、ベアリングブロック、エネルギーチェーン、ロボットの上下3軸用のカスタマイズされたSLNキャリッジなどが使用されている。
直交ロボットは、1000mm×300mmの作業領域をカバーするXYリニアロボット（フラットリニアロボット）と、上下方向に動くリードスクリュー付きの独立した3つのz軸の3つの主動軸を備えています。