ドローンインボックス

2021年1月、米連邦航空局（FAA）は初めて完全自律型の商業用ドローン飛行を許可した。マサチューセッツ州を拠点とする企業が、パイロットの操縦システムや直接の監視なしにドローンを飛行させる許可を得たのだ。飛行が許可されるのは農村地域と高度122メートル（400フィート）以下のみだが、この認可は農家、郵便事業者、発電所運営者、その他の顧客向けにドローンの商業用途を拡大する重要な一歩となる。

応用分野

ドローン・イン・ア・ボックスの応用分野は多岐にわたる：

• セキュリティ業界では、アラームが発生した際に自動的に離陸し、アラームが発生した場所まで飛行し、犯罪現場のクローズアップ画像を提供するというコンセプトで使用されている。計画的な定期巡回飛行も考えられる。さらに、企業はすでにこの技術を大規模イベントの警備支援に活用している。
• 農業の分野では、このコンセプトはすでに検査や測量作業にうまく利用されている。ドローンに特殊なカメラを搭載することで、植生の変化を早い段階で認識することができる。
• 工場や発電所のメンテナンスでは、箱型のドローンを使って、空撮画像や工場データをリアルタイムでスタッフに配信する。これにより、例えばガスや水の漏れを検知したり、必要なメンテナンスを特定したりすることができる。
• 梱包ステーションは、時間に依存しない小包配送の実用的な選択肢として、すでに世界各地で定着している。これらのステーションがドローンの離着陸場所を含むように拡張されれば、将来的に多数の小包配送が自動化される可能性がある。