STSクレーン用の省メンテナンス、長寿命なエナジーチェーンシステム
シングルガーダー、ダブルトロリー、中折れ式、シャトルブーム、トラスガントリークレーンなど、様々なタイプの大型港湾クレーンが船舶の積み下ろしを効率的に行うために使用されており、いずれも給電システムの機能や信頼性に高い要求が課されています。オペレーターは、高荷重、過酷な環境、厳しい腐食条件下でも、エナジーチェーンとケーブルの両方に対して常に100%の信頼を置く必要があります。当社は、堅牢なエナジーチェーンシステム、状態監視や予知保全のためのインテリジェントセンサーなど、幅広い製品ラインアップで、お客様がこの目標を達成できるようサポートします。
港湾クレーン（STS）向け製品
高負荷での使用に適したロールeチェーン
- ガイドチャンネル等にステンレス鋼製部品を使用したロールeチェーン
- 最大ストローク800m
- 最高速度5m/s
- 10倍の長寿命を実現しながら、駆動力を低減
ロールeチェーンについてさらに詳しく
ガイドチャンネル
- ステンレス製もしくは海水耐性を備えたアルミ製(EN6060に準拠)をご用意できます
- 費用対効果に優れ耐食性のプラスチック製ガイドチャンネルも選択可能
ガイドチャンネルについてさらに詳しく
フローティングムービングエンド
- スライド走行時のブレを吸収
- 小型、軽量、優れた費用対効果
- 対応センサー：isense EC.P
- さまざまな電力供給で設置可能
フローティング移動端についてさらに詳しく
チェーンフレックスケーブル
- チェーンフレックスケーブルは最大36ヶ月無償交換保証付き
- 例えば、新たなULスタイルにより、シールド無し制御ケーブルCF9.ULとシールド付き制御ケーブルCF10.ULは18％外径が細くなり、軽量コンパクト化を実現しました。
チェーンフレックスについて詳しく
寿命予測計算システム i.Cee
エナジーチェーン上のセンサーとインテリジェントなソフトウェアが組み合わさることで、クレーンの予期せぬ設備停止は、もはや過去のものとなりました。i.Ceeはセンサーとソフトウェアで構成されており、損傷や故障が発生する前に、エナジーチェーンのメンテナンスの必要性を報告します。これにより、設備停止による高額な費用の発生が回避され、安全性も向上します。さらに詳しく
状態監視システム i.Sense
インテリジェントな i.Senseセンサーシステムとソフトウェアは、クレーン上のエナジーチェーンの状態を常時監視します。STSクレーンは、高荷重、長時間稼働、悪天候などの条件では高い負荷がかかりますが、i.Senseが安全な運用をサポートします。問題が発生した場合は、ソフトウェアの緊急停止機能が作動し、大きな損傷を防ぐことができます。さらに詳しく
CFXLチェーンフィックスクランプ
STSクレーンは走行距離が長いため、特にエネルギー供給の部分において大きな負荷や力がかかります。チェーン内で大きなストレスがかかるケーブルの負担を軽減するために、チェーンフィックスクランプが使用されています。簡単に後付けでき、直径の大きなホースやケーブルでもケーブルクランプが可能です。さらに詳しく
採用事例 - あらゆるSTSクレーンに対応するエネルギー給電システム
ロッテルダムの巨大なシップアンローダクレーンにロールeチェーンを搭載
西ヨーロッパ最大級のバルクハンドリング用港湾の一つであるロッテルダム港湾で、P4.1シリーズのロールeチェーンが稼働しています。ストローク100m以上の港湾クレーン上で、24時間365日連続で稼働していますが、事故もなく作動しています。これまでの稼働時間は9,000時間以上にも及びます。
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カーテンケーブル方式をエナジーチェーンに置き換え、時間とコストを削減
このシップアンローダは、クレーンガーダ全体を垂直方向に移動させることが可能です。しかし、従来の吊り下げケーブルによるエネルギー供給システムは、強風のたびにケーブルが互いにぶつかり合うため、損傷を受けやすくメンテナンス費用が高くつきました。しかし、新しいエナジーチェーンに置き換えてからは、ケーブルが安全にガイドされるようになりました。
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アントワープにある12基のSTSクレーンに高荷重向けエナジーチェーンを搭載
アントワープのこのプロジェクトでは、12基の港湾クレーンに、5050RHD.17.300.0型の頑丈なエナジーチェーンが搭載されました。床面の溝に設置されたすべてのエナジーチェーンシステムに、ステンレス鋼のガイドチャンネルが装備されています。これらのクレーンの走行距離は最大500mです。
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ハンブルク港の14基のガントリークレーンにエナジーチェーンを搭載
HHLAアルテンヴェルダーコンテナターミナル（CTA）の14基のコンテナ用ガントリークレーンにはエナジーチェーンが装備され、電力と信号を供給しています。使用されているチェーンフレックスケーブルは、高負荷環境下で12年間トラブル無く稼働しており、これまでの走行距離は約1,000kmにも及びます。CTAは当時、世界に先駆けてエナジーチェンと耐屈曲ケーブルを採用しました。現在では、このソリューションが世界的に受け入れられています。
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他の給電システムとの比較：
カーテンレール式、電動式ケーブルリール、バスバーシステムから置換え可能なエナジーチェーンシステム
風が強く外気にさらされる環境でも、ケーブルはエナジーチェーンによって安全に保護案内されます。これにより、ダウンタイムを最小限にすることが可能です。
フェストゥーンの代替について詳しく
スリップリングを必要とせずメンテナンスが容易。すべての媒体を1つのシステムでガイドします。最大1,000 mまでのストロークが可能です。
モーターケーブルドラムの代替について詳しく
動力、データ、流体、油空圧を単一のエナジーチェーンシステムで安全に供給します。レーン上のコンパクトなスペースで高速動作を実現。
バスバーシステムの代替について、さらに詳しく
STSクレーンのエナジーチェーンに関する様々な設置方法 - あらゆるケースに対応
エナジーチェーンシステムの設置タイプは、使用用途やクレーンの種類ごとに様々です。一般的なクレーンガーダ上への設置だけでなく、強い横風から保護するための側面取り付け、雪や雨、氷から可能な限りエナジーチェーンを保護するためのクレーンガーダ下への設置などがあります。当社は、あらゆる状況に適したエナジーチェーンおよび設置方法をご提案します。クレーンガーダの上に設置
ケーススタディ：上部への設置
クレーンガーダの下に設置
ケーススタディ：下部への設置
クレーンガーダの側面に設置
ケーススタディ：側面への設置
無料ホワイトペーパー
トリプルEクラスのコンテナ船とSTSクレーンへのエネルギー供給の要件
- チャレンジ: トリプルEクラスコンテナ船用クレーン
- クレーンの稼働率と信頼性の要件
- エネルギーと信号の供給システム（フェストゥーン、バスバーシステム、エナジーチェーン）の比較
- 技術概要：ロールeチェーン
ホワイトペーパーダウンロード（英語版PDF）
