制御・動力用ロボットケーブル


制御・動力用ロボットケーブルは退屈なものと思われがちですが、世界の産業を支えています。制御・動力ケーブルはロボットケーブル(可動ケーブル)の典型であり、通常、アース用の緑/黄の線心が1本、信号用の黒の線心が多数あります。線心数が特殊なのは、過去の典型的な撚り構造によるものです。かつては線心が層状に配置されていたため、一定の線心数が指定されていました。現在は、より強固な撚り方法があります。ケーブルは通常の交流ネットワークからの信号を伝送するため、通常300V/500Vの電圧クラスで設計されます。また、EMC条件に合わせて、シールド付きのケーブルも利用可能です。
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当社のロボットケーブルは束撚りの線心を採用

当社の制御・動力用ロボットケーブルは、線心数が12本以上になると、可動用途で長く使えるように特別な機械設計がされています。線心を、短いピッチで束撚りにしているのです。

しかし、束撚りの線心とは一体何なのでしょうか。

線心を撚った束の数は、線心数によって異なります。さらに、これらの束が順番に撚られていきます。この方法は、動作時に発生する押し引き力を吸収するために必要です。これらの力は、ケーブルがカーブ(半径)を移動するときに発生します。線心は内径側で圧縮され、外径側で引き延ばされます。この力が線心に負荷をかけすぎないよう、当社は束撚りの線心設計を開発しました。これによって、線心はケーブルの中で絶えず位置を変えながら、力を分散させることができるからです。長いストロークで起こりがちな、いわゆるコークスクリュー現象を防ぐためには特に重要です。


ロボットケーブルの耐久性は何で決まる?

長寿命な可動ケーブルの7つの特長

過去数十年のケーブル開発の過程で、エナジーチェーン内で使用する高品質の長寿命ケーブルを確保するための7つの原理が発展してきました。イグスでは、これらの発見を「7つの理由」と呼んでいます。
ロボットケーブル「チェーンフレックス」7つの特長

制御・動力ケーブルCF6をバーチャル3次元モデルでご覧いただけます


使用事例:束撚りの線心構造のチェーンフレックス制御・動力ケーブル

フォークリフト内のケーブル - 特別な挑戦

非常に興味深い用途として、フォークリフトのマストに取り付けられたプラスチック製ローラー上での上下運動があります。車両が動き出したときに、ケーブルがローラーから飛び出さないように、ケーブルにはテンションがかかっています。また、このローラーによる方向転換により、撚り線には大きな負荷がかかります。非常に熱心に試験を行っていたお客様が、数年前にこれが問題になることを発見しました。当社の製品を使ったお客様の試験に参加させていただき、当社の束撚りの線心構造が線心にかかる力を緩和することを説明しました。数年後、この用途においてケーブルのコークスクリューや断線は過去のものとなりました。もし、お使いのケーブルでは対処できない課題に直面しているようでしたら、それが当社と共に解決策を見つけるためのきっかけになるかもしれません。


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