高精度：小クリアランス

プラスチックは、温度や湿度の影響を受けて特に膨張しやすいため、ベアリングの用途では、これを補正するために一定のベアリングのすきまが必要となります。この補正がないと、用途によってはシャフトがベアリングの中で詰まってしまい、ベアリングや周囲の機器に損傷を与える危険性が高くなります。

すべてのプラスチックが同じように膨張するわけではないため、イグリデュールの3,000を超える寸法範囲では、はめ合いはD11からE10、F10まであり多様です。はめ合いは、公差H7のハウジング穴に圧入して行い、公差H9のシャフトと組み合わせることで、ほとんどのすべり軸受の用途に適合します。

しかし、さらに狭いベアリングのすきまを求めるユーザーも少なくありません。このような要件に対しては、多くの場合、使用するイグリデュール材質を部品の肉厚や長さ、周辺部品の公差に慎重に合わせて、カスタマイズ製品にすることで応えられます。

低吸湿性、熱膨張率、加工性に対して最適化されたイグリデュールG2材質をベースに、すきまを小さくしたあらゆる寸法の製品を提供できるようになりました。この新材質は、イグリデュールG材質のラインナップに加わり、低～中高荷重、低～中速回転、特に揺動・回転運動プロファイルのほとんどの用途において、様々なシャフトで優れた稼働性能を発揮します。