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チェコ共和国にあるČEZグループの褐炭火力発電所「トゥシミツェ」では、発電所敷地の縁に沿って長く伸びた石炭ストックヤードが設けられており、理論上1週間分の燃料を確保できる容量を有しています。この石炭を自動で積み上げるために使われているのが「スタッカー」と呼ばれる装置です。
ČEZグループでは、このスタッカーにエネルギー・データ・媒体を615mという長距離にわたり確実に供給するため、当社のプラスチック製ローラーエナジーチェーンシステムを採用しました。
設置から10年が経過した今、当初「大胆かつ革新的」と言われたこの選択が、長期運用に最適なソリューションであったことが証明されています。極端な気象条件や粉塵の多い環境下でも、当社のチェーンは一度の故障もなく稼働を続けています。
エネルギーチェーン内部には、エネルギーチェーン専用に開発された各種チェーンフレックスが組み込まれています。モーター用・制御用ケーブルに加え、615mという長距離伝送のために光ファイバーケーブルも採用されています。
「この距離ではバスケーブルでは信号強度が足りず、光ファイバーが必須でした」と、プロジェクト担当のFrank Schlögel氏は語ります。
さらに、チェーン内にはオプションで加熱可能なウォーターホースも搭載。過酷な寒冷地での運用を支える設計となっています。
システム稼働開始以来、チェーンの押し引き力を常時監視する電子モニタリングが導入されており、異物の侵入や異常負荷などが発生した場合は自動でシステムを停止する仕組みも整っています。
この状態監視は近年さらに進化し、予知保全や遠隔監視にも対応したオプションモジュールをお客様のニーズに応じてご提案できる体制を整えています。

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