アキシアルボールベアリング

金属製のアキシアルベアリングと比べて、ポリマー製のクシロス アキシアルボールベアリングは非常に軽量です。滑らかな走行低摩擦低い摩擦係数が特長です。無潤滑でクリーンなため、医療機器、包装機器、食品との接触がある用途など様々なアプリケーションに最適です。

よくある質問

単列アキシアルボールベアリング

単列アキシアルボールベアリング

アキシアルボールベアリング 複列

アキシアルボールベアリング 複列

アキシアルボールベアリングとは?

アキシアルボールベアリングは、シャフトの軸方向にかかる力を吸収します。その構造の特性から、遠心力が低く、剛性が高い低~中速の回転数の用途に最適です。一方、DIN 625準拠のラジアル深溝ボールベアリングは、ラジアル荷重を吸収し、また小~中程度のアキシアル荷重も吸収することができます。

力がシャフトまたは軸の方向に作用する場合、これをアキシアル荷重と呼びます。標準のラジアル深溝ボールベアリングは、こうした力を十分に分散できません。このため、軸方向の変位を防止するボールベアリングが必要となります。アキシアルボールベアリングは、ラジアルボールベアリングとは全く異なる方法で、すべての転動体に荷重を分散させることができます。

アキシアルボールベアリングの構成部品は?

クシロス アキシアルボールベアリングの内外輪とケージは、イグスが開発した高機能ポリマーのクシロデュールで作られています。そのため潤滑剤は不要となり、メンテナンス費用の削減につながります。ボールはステンレスまたはガラス製です。クシロス アキシアルボールベアリングは以下の特長を備えた優れたポリマーで作られています:
  • 耐食性
  • 非磁性 (ガラス製ボール使用時)
  • 耐薬品性
アキシアルボールベアリングの寸法は、DIN 711に準拠しています。製品は、単列または複列のアキシアルボールベアリングからなります。高荷重への対応が必要な場合は、複列アキシアルボールベアリングが特に適しています。
クシロス アキシアルボールベアリングの断面図

アキシアルボールベアリングの用途は?

アキシアルボールベアリングは、高い剛性低い遠心力低~中速の回転数が要求される場合に使用されます。原則として、このタイプのベアリングはラジアル荷重には適していません。必要に応じてラジアルベアリングと組み合わせて使用します。ラジアルボールベアリングは、軸に対して垂直方向にかかる荷重を支えるように設計され、高速回転時のラジアル荷重も吸収することもできます。転がり軸受の中には、軸にかかるラジアル荷重とアキシアル荷重に耐えられるものがあります。