イグリデュールを使ったポリマーコーティングは、どのような仕組みになっているのでしょうか？

イグリデュール コーティング材は、摩擦・摩耗特性を最適化した粉末状ポリマーであり、金属面に粉体塗装することができます。すべてのイグリデュール材質同様、イグリデュール コーティングパウダーはトライボロジー特性が最適化されており、優れた摩擦・摩耗値を示します。これにより、追加の部品を使わずに、使用頻度の高い表面を摩耗から保護することができます。

ポリマーコーティングとはどのようなものですか？

イグスのイグリデュール コーティング材は、ベースポリマー、繊維およびフィラー、固体潤滑剤で構成されています。これらの成分の構成は各コーティング材ごとに異なり、それぞれの適用領域に合わせて最適化することができます。

各イグリデュール コーティング材の違いは何ですか？

各イグリデュール コーティングは、多様な用途に合わせて最適化されています。主な違いは、温度耐性、摺動性、摩耗性、色などです。詳細データはイグスの材質データシートをご覧ください。

イグリデュールすべり軸受およびコーティング材は、多様な用途における摩耗挙動を解析するために、毎年10,000以上の様々な使用条件に基づいた試験を実施しています。これによりイグスは、お客様の用途に適した最も費用対効果の高い材質を選定し、プロジェクトに必要な包括的な支援を提供することができます。

イグスにコーティングを依頼する場合、最低発注数量はありますか？

イグスがコーティングを行う場合の最低発注数量はありません。1つの部品からコーティングを発注することが可能です。

イグリデュール材質を使って自分でコーティングを行うことは可能ですか？

はい、お客様ご自身でイグリデュール材質をコーティングしていただくことも可能です。オンラインショップでは、1kg、2kg、10kgの各種コーティング材を販売しています。材質選定やコーティングに関してご不明な点があれば、ぜひイグス担当者にお問合せください。

イグリデュールをコーティングする部品の大きさに制限はありますか？

当社のオーバーヘッドコンベヤは、最大3 x 1 x 1メートルまでの部品サイズに対応しています。小型部品は、それに応じた効率的な小型装置でコーティングされます。最も費用対効果の高い加工方法をご提案いたしますので、お気軽にお問い合わせください。

部材表面の一部をコーティングすることは可能ですか？

はい、お客様の仕様に合わせて、コーティングが不要な部分は丁寧にマスキングします。数量が多い場合には、プロセスコストを最小限に抑える適切な装置を製造します。

イグリデュール コーティングによる層の厚みおよび公差はどのくらいですか？

イグリデュール コーティングの摺動層は、約60～120μmの厚さで塗布することができます。コーティング対象部品の材質や表面形状によっては、これ以外の厚みも可能です。

イグリデュール コーティングを施した表面を追加工することはできますか？

コーティング箇所を追加工することは基本的に可能です。

イグリデュール コーティングを施すための表面の前処理はどのようにすればよいのでしょうか？

表面はきれいにし、ほこり、汚れ、液体が付着してない状態にしてください。当社はお客様に代わって必要な処理を行います。

イグリデュール コーティングのデータシートに記されている「クロスカット」とはどのような意味ですか？

DIN EN ISO 2409に準拠したいわゆる「クロスカット法」は、コーティング（例えば塗装面）の付着性（密着性）の推定を可能にするものです。この試験方法は付着性の測定に使用されるものではありません。測定は、DIN EN ISO 4624に準じた剥離試験で行われます。

評価は0～5の数字で表され、0が最高の評価「非常に良い」を表します。イグリデュール コーティング材（IC01、IC03、IC06）は0等級を満たしています。

FDAに準拠したイグリデュール コーティング材はありますか？

イグリデュールIC-05は、FDAおよびEU10/2011の食品規格に準拠しているため、食品機械、飲料充填、包装機械などで使用することができます。