食品機械向け3Dプリント

食品接触用途向け耐摩耗性パーツ


► FDA及び(または)EU10/2011に準拠した食品安全性
一般的な3Dプリント用樹脂と比較して最大50倍の耐摩耗性: 可動部品向けに最適 
► 固体潤滑剤を含み、無潤滑・無給油で使用可能
► 交換部品や特注品の迅速な発送

耐摩耗性パーツを、イグスの3Dプリントサービスで作成、又はご自身でプリント

イグリデュールI150: 汎用的なフィラメント

食品機械向けフィラメント
  • 3Dプリントされた部品はEU 10/2011に準拠 
  • ほぼ全ての3Dプリンターで加工が可能
  • 採用頻度の高い機械特性に優れたトライボフィラメント (強度、弾性、層接着)

イグリデュールI151:目視で簡単に検出可能

食品機械向けの青色3Dプリント用フィラメント
  • FDA及びEU 10/2011に準拠
  • 「目視での発見」を可能にする青色
  • 全ての商用プリンターで使用可能
  • 迅速にプリント(お問合せ下さい)

耐熱性: イグリデュールA350

3Dプリント、食品機械向け、耐熱性、FDA準拠
  • FDA及びEU規則10/2011に準拠
  • 最高使用温度180℃、難燃性UL94-V0準拠
  • 蒸気滅菌に最適
  • 高温対応3Dプリンターが必要

イグリデュールI10:耐薬品性

3Dプリント、レーザー焼結、耐薬品性及び食品機械対応
  • 食品機械対応、耐薬品性あり
  • 迅速なプリント(短納期)
  • 1~10,000個までご注文可能
  •   食品や電気めっきの分野に最適  

イグリデュールI6でレーザー焼結

3Dプリント、SLS レーザー焼結、食品向け
  • 3Dプリントされた部品はEU 10/2011に準拠
  • 最高使用温度:+80℃
  • 極めて高い耐摩耗性: 例; 回転試験においてPA12(SLSで作成)の9倍以上の耐摩耗性
  • イグスの食品機械向け3Dプリント素材の中で最高の強度となめらかな表面

新提案:イグリデュール i6-BLUE

食品機械向け青色のレーザー焼結パウダー
  • 欧州委員会規則10/2011に準拠
  • 「目視での発見」を可能にする青色
  • 優れた摺動特性
  • 3Dプリントサービスで迅速に提供


食品向けの規則に準拠したレーザー焼結

イグリデュールI6

レーザー焼結材料イグリデュール i6は、EU 10/2011に準拠しているため、食品・飲料業界における多くの用途で使用することができます。SLS法により、当社の3Dプリントサービスでは、数量1~10,000個の特殊部品、試作品、量産品を短納期で製造することが可能です。

イグリデュール i6の成分は、この高機能ポリマーを衛生的なものにするだけでなく、摺動特性にも優れています。そのため、ウォームホイールなど、低摩擦性が要求される用途によく使用されています。レーザー焼結パウダーは、3Dプリント用材料として当社より購入でき、通常のレーザー焼結装置で加工することができます。
食品機械向け3Dプリントの摩耗比較 SLS材質の摩耗試験:Y軸=摩耗率 [μm/km] 1. イグリデュール I3 2. イグリデュール I6 3. PA12 4.PA12 GF; 試験パラメータ p = 1MPa; v=0.3m/s; 軸材質: 焼き入れ鋼 (S50C)、ステンレス(SUS304)

新提案:レーザー焼結による目視検出可能な部品

イグリデュールI6-BLUE

EU 10/2011に準拠した食品機械向けのレーザー焼結材料、イグリデュール i6に青色が加わり、食品および飲料業界の用途に求められる「目視での発見」を確保します。イグリデュール i6-BLUEは、強度や優れた摺動特性という点において、人気の高いイグリデュール i6と何ら遜色はありません。当社の3Dプリントサービスでは、イグリデュール i6-BLUE製のカスタムパーツを、1個から最大10,000個まで短納期で生産することが可能です。イグリデュール i6-BLUEレーザー焼結パウダーは、3Dプリント用材料として当社より購入でき、一般的なレーザー焼結装置で使用することができます。

イグリデュールI6の使用事例


市販の3Dプリンターで食品機械向け部品を製造する

イグリデュールI150

イグリデュールI150は、最も簡単に加工できるトライボフィラメントです。 市販のすべての3Dプリンターに適しており、PLAやPETGなど通常のフィラメントと同様に簡単に加工できます。  イグリデュールI150は EU 10/2011に準拠しており、食品機械や包装機械での用途に適していることが証明されています。 唯一、連続適用温度が65°Cのため、高加速度での使用には制限があります。 イグリデュールI150は8kgのフィラメントリールもあり、大型プリンターでの大型部品の製造に適しています。  
ショップでイグリデュールI150を見る(PDF,英語)
直動時の摩耗試験でのイグリデュールI150フィラメント 3Dプリント用フィラメントの摩耗試験:y軸 = 摩耗率 [μm/km] 1. イグリデュール I150 2. イグリデュール I180 3. PLA 4. ABS; 試験パラメータ (直動動作): v = 0.1m/s; p = 1MPa; 軸材質: 焼き入れ鋼 (S50C)、ステンレス (SUS304)

食品機械対応、及び目視で簡単に検出可能な部品のためのフィラメント

イグリデュールI151

イグリデュールI151トライボフィラメントは食品及び包装機械向けに特別に開発されました。3Dプリントされた部品はFDA及びEU 10/2011に準拠しています。天然の食品には青色がないため、このスタンダードな青色によって、食品業界で求められる視認性が確保されます。イグリデュールI151は、その優れた機械的性質 (強度、硬度、積層の結合) により、幅広い用途および3Dプリンタに適した汎用的な材質です。標準的なPLAフィラメントやPETGフィラメントと同じくらい簡単に加工が可能です。イグリデュールI151はイグリデュールI150と同等の機械的性質を持っています。他のトライボフィラメントと同様に固体潤滑剤を含んでおり、メンテナンスが少なく衛生的な無潤滑運転が可能です。イグリデュールI151の高い耐摩耗性は、ABS、PETG、PLAで作られた部品と比較して、プリント部品の寿命を最大50倍に延ばします。詳しくは、当社ブログ(※英語)の食品用フィラメントを使った3Dプリントのポイントでご紹介しています。
ショップでイグリデュールI151を見る

耐熱性と食品安全性

イグリデュールA350

耐摩耗性高温トライボフィラメント、イグリデュールA350は、食品・包装機械向けに特別に開発されました。 この原料はEU 10/2011およびFDAの食品接触に関する規則に準拠しており、目視での発見を容易にする青色をしています。 イグリデュールA350で作られたプリント部品は、180℃までの耐熱性を持ち、UL94-V0に準拠した難燃性を持ち、高温蒸気滅菌も可能です。加工温度が340~360°Cと高く、庫内温度が160°C以上であることが必須のため、加工には高温3Dプリンターが必要です。そのようなプリンターがない場合は、イグリデュールA350で作られた耐摩耗部品は、イグス3Dプリントサービスで迅速かつ低コストで製造することができます。  
オンラインショップでイグリデュールA350を見る
食品機械向け3Dプリント: 摩耗比較 フィラメント回転時の摩擦試験:Y軸=摩擦係数 [-] 1.PI 2. PEEK 3. イグリデュールA350;試験パラメーター p = 1MPa; v = 0.3 m/s;軸材質:焼き入れ鋼 (S50C)、ステンレス (SUS304)

食品機械向けその他製品


イグスの3Dプリントに関する情報

なぜイグスで3Dプリント?

以下についてさらに詳しく
  • 当社の材質
  • 積層造形
  • サービス
樹脂製ギア摩耗試験

3Dプリント摩耗試験

イグリデュールポリマーはPLAやABS、その他材質に比べてより耐摩耗性に優れる
3Dプリンター用材質

3Dプリンター用材質

産業用の耐摩耗性高機能ポリマー。 固体潤滑剤が組込まれており、耐摩耗性と長寿命を実現。 食品との接触、耐熱性、ESDなどの特殊プラスチック。  

食品接触向けプラスチックを使った3Dプリントに関するよくあるご質問(FAQ)


樹脂に関して、食品接触向けとは何を意味しますか?
これは、食品に接触する材料が、樹脂の微粒子が食品に付着する可能性について試験され、規定の限界値を超えていないことを意味します。欧州市場では、樹脂が食品に適合するための要件が欧州委員会規則10/2011で規定されており、米国ではFDA(米国食品医薬品局)で規定されています。
本当に食品に安全な材料かどうかは、どうやって見分けるのでしょうか?
材料がEU 10/2011に基づく食品適合性の要件、またはFDA(米国食品医薬品局)の仕様を満たしている場合、適合宣言書によって確認できます。そこには、それぞれの薬品を使用する際の仕様が記載されています。
食材に安全な部品を作るには、特別な3Dプリンターが必要ですか?
プリント前とプリント中は、食品接触向け材料を粉塵から守る必要があります。ですので、機器の設置場所は密閉された空間をお勧めします。
食品接触向け材料をプリントする前に、特別にプリンターをクリーニングする必要がありますか?
基本的には、フィラメントと接触するすべての部品に残留物がないことが望ましいです。これは特に、押出機のスプロケットとノズルに当てはまります。また、プリントベッドがきれいであることも重要です。ガラス板を洗浄し、非粘着性または食品用接着剤の使用をお勧めします。
プリント設定で気をつけなければならないことは何ですか?
スライスソフトの設定は、オブジェクトの表面ができるだけ密になるように選択する必要があります。そのためには、プリント速度を下げたり、線幅をノズル径に合わせるなどの工夫が必要です。これにより、部品表面の凹凸を許容し、カバー層の隙間を減らすことができます。
マルチマテリアルプリントにおいて、2つの材料で構成された部品でも食の安全は達成できますか?
マルチマテリアルプリントで、食品に適合した部品を他の非食品接触材料を使用して製造することは、材料の混合を完全に排除することはできないため、お勧めはできません。サポート材は、食品接触用のものを使用するか、部品と同素材(食品接触用)をご使用ください。
食品規制に準拠したプリント部品が、食品と恒常的に接触しても問題ないですか?
樹脂部品と食品が長時間接触すると、樹脂微粒子が付着する可能性が高くなります。そのため最大許容接触時間については、食品コンプライアンス関連の宣言を確認することが重要です。FDAとEU 10/2011宣言のどちらを考慮するかによって、内容が異なる場合があります。
また、用途の周囲温度も影響します。温度が高ければ高いほど、接触時間を短くする必要があります。イグリデュールI6を使用した部品は、70℃までの温度で最大2時間の食品との接触に適しています(EU 10/2011に準拠)。
3Dプリントされた部品には、食品安全のためのコーティングを追加で施す必要がありますか?
食品に適合したイグリデュール素材でプリントされた部品は、表面に食品安全性能があるため、追加のコーティングは必要ありません。3Dプリント素材のイグリデュールI6、イグリデュールI150、イグリデュールI151、イグリデュールA350に適用されます。
プリントに食品接触用の材料を使用した場合、プリントされた機械部品は自動的に食品安全性能があるものになりますか?
いいえ。食品の適合性を実現するには、クリーンな3Dプリント加工と組み合わせることが必要です。例えば、食品を扱う部品を3Dプリントする際には、清潔なプリントノズルを使うことが重要です。また、接着剤(糊)を使用しないようにするか、もしくは食品用接着剤を使用するようにしてください。