短いストローク向けフリースパン走行

「フリースパン長さ」の意味とは？

エナジーチェーンの上側走行が、全走行距離にわたって下側走行に接触しない場合を、自立走行＝フリースパン走行と呼びます。まっすぐな上側走行で、支持なしのフリースパン長さとは、移動端とエナジーチェーンの半径円弧の開始点間の距離で、エナジーチェーンの上側走行に大きいたるみがないことを意味します。従って、エナジーチェーンは、最も長い耐用年数を提供できるのです。フリースパン走行は、エナジーチェーンの最も一般的な使い方です。

「サポートのない」フリースパン走行で、エナジーチェーンが長持ちするための10のヒント

機械やプラント内のケーブルやホースを安全かつ経済的にガイドするエナジーチェーンにご興味はありませんか？　ご投資を最大限に活用するための10のヒントをご紹介します。

内容から

最短ストロークから最長ストロークまで
加速度、走行速度、サイクル頻度
エナジーチェーン内にあるすき間の大きさ
アクセサリー

10のヒントは、無料でダウンロードできます。いつでも、お気軽にお問い合わせください。

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フリースパン長さは、３種類あります

フリースパン長さ ― まっすぐ　水平走行：
エナジーチェーンにプリテンションがあるか、まっすぐである。
フリースパン長さ ― たわんでいる　ベント走行：
エナジーチェーンに、高さの半分を超えるたるみがある。
危険なたわみ：
ベント走行の許容値よりも大きなたわみを指します。危険なたわみで設置しないでください。

荷重表でフリースパン長さの標準値を確認

荷重表の値は、収納重量と走行距離に適したエナジーチェーンを選び、その最大荷重を特定する上で重要な情報です。

荷重表の黒い部分は、エナジーチェーンにたわみがないフリースパン長さ（FLG：水平走行）を示しています。走行距離やケーブルの重量が増加すると、エナジーチェーンにたわみが発生します（FLB：ベント走行、薄いグレーの部分）。

Y軸	X軸	S
収納重量 [kg/m]	フリースパン長さ [m]	ストローク [m]
1.5	2.0	4.0

フリースパン走行に最適なシリーズ

フリースパン長さが十分でない場合は、どうすればよいですか？

お客様の作業内容（収納重量、走行距離）で、希望するエナジーチェーンのフリースパン長さの範囲外である場合、以下の選択肢があります

より安定したエナジーチェーンを選択する。
フリースパンエリアにエナジーチェーンのサポートを設ける。こちらを選択すると、加速度、速度、ノイズの点で制限が生じます。以下のグラフに、基本例を3つ示します。後者の選択肢をご検討の場合は、当社までご連絡ください。詳細なご提案をさせていただきます。
マルチバンドエナジーチェーン、またはエナジーチェーンを2本重ねて使用します（ご相談ください）。
スライド走行として設計します

フリースパンエリアのサポート、水平走行およびベント走行

**A：**フリースパン直線距離の合計は、水平走行の最大50％まで延長可能です。

**B：**フリースパン直線距離の合計は、水平走行の最大100％まで延長可能です。

**C：**フリースパン直線距離の合計は、水平走行の最大100％まで延長可能です。

速度と加速度が耐用年数に与える影響

フリースパン走行では、走行速度（v）よりも、加速度（a）が重要な要素となります。加速度が大きいとエナジーチェーンが振動し、製品寿命が短くなります。エナジーチェーンにFLG以上のたるみがある場合は、特にそうです。速度(v)、加速度(a)、製品寿命の最大値を達成できるのは、水平走行FLGで設計されたエナジーチェーンだけですが、この場合、イグスのエナジーチェーンシステムは非常に高い負荷に耐えることができます。加速度のピーク値は、連続使用で784 m/s2です。