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ねじ込み式ロッドは、スリーブ型の丸棒に雄ねじが付いたものです。物体を固定したり、ねじの回転運動によるシンプルな駆動システムとして使用されます。ヨーロッパでは、ねじ込み式ロッドは、通常、DIN13-1準拠のISOメートルねじ等が使用されています。しかし、アメリカのANSI/ASME規格準拠のユニファイねじのような、他の規格に準拠したねじ込み式ロッドも数多く存在します。また、DIN103に準拠した台形送りねじもあります。
ねじの種類は、形状、ピッチ、ねじピッチの数、回転方向によって定義されます。ねじに関する基本的な用語は、ブログ記事をご覧ください。ねじ込み式ロッドは、簡単に長さの短縮や加工ができるため、汎用性の高い製品として人気があります。その使用方法は、模型や家具の製作から機械設計およびシェルビングシステム、手すり、鉄骨構造物、階段など重量物の固定に至るまで、多岐にわたります。ビルの建設工事では、その建築技術の大部分が、ねじ込み式ロッドを用いて吊り下げられています。ねじ込み式ロッドは、通常、コンクリートなどにしっかりと固定され、その後、対象物を取り付けるために使用されます。
固定する目的で使用されるねじ込み式ロッドの他に、台形ねじや高らせん送りねじ等、運動用ねじとして使用されるものもあります。一般的に、こうしたねじもねじ込み式ロッドと呼ばれています。このねじ込み式ロッドは、実際に回転運動を並進運動に変換します(運動向け送りねじ)。メートルねじ等と比較して、運動向けのねじ込み式ロッドは、非常に高効率で、長期に渡る動的荷重に最適です。また、通常ハンドルまたはモーターで駆動します。
ねじ込み式ロッドは、高速かつ高効率な用途に特化して開発されたドライスピン多条ねじです。ねじサイズは、DS4x2.4からDS18x100までご利用いただけます。ドライスピンねじ込み式ロッドの標準材質は、ステンレスSUS304です。そのため、耐食性があり、低摩耗です。ねじ込み式ロッドには、アルミニウム製もあります。通常、イグス製ねじ込み式ロッドは、丸くなっています。この製造プロセスの利点(良好な表面品質と費用対効果の高い生産)は、トライボロジー的に最適化された樹脂を使った無潤滑の送りねじナットに適している点です。多条ねじには、右ねじ、左ねじ、逆ねじがあります。

2013年に、イグスは、ドライスピン多条ねじ技術の特許を取得しました。このねじは、従来の多条ねじと比較して、メリットが多くあります。ねじ角度はなだらかで、回転運動をより効率的に直進運動に変換します。高機能ポリマー製送りねじナットと送りねじに合った特性と形状により、ドライスピン多条ねじは、標準的な送りねじよりも製品寿命が長く、効率も高くなりました。丸みを帯びた歯の形状により、送りねじと送りねじナットの接触面積が減少し、システムは負荷がかかっても振動なく、静音で稼働します。
ドライスピンは、送りねじのねじ山の間が通常より広いため、ねじに対して、トライボロジーが最適化された高機能ポリマー製ナットの占める割合が約1.3倍広くなっています。耐摩耗性の高い材質と高効率の形状により、最大5倍も長い製品寿命となっています。
メートルねじは、ISOに国際規格として採用された一般的なねじで、ヨーロッパで広く利用されています。ねじの形状は、外側がくさび形状になっています。そのため、メートルISOねじはセルフロック機能が働きます。ピッチ間にあるねじ山角度は60°です。ねじの呼び径は、ねじピッチと同じくミリメートルを使用し、識別符号はMで表記します。(例:M8)DIN13に規定されているねじは、非正極性の接続に使用されます。当社では、右ねじのステンレス鋼1.3041製を取扱っています。

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