「IceMole」は融解プローブ(融解探査機)であり、極地、氷河、そして長期的な目標としては地球外域の探査に使用される予定です。プローブは基本的に、アイススクリューが付いた加熱ヘッドと、計測器を収容できるアルミ製ハウジングで構成されています。アイススクリューのベアリング部は水や汚れへの耐性があり、断熱性も備えていなくてはなりません。ここで使われているのが、イグリデュールA180丸棒から機械加工した部品です。
融解ヘッドやIceMole側面のヒーターを部分的に制御できるシステムにより、氷に入る経路を溶かすことができます。 方向転換も可能です。 融解すると、氷の芯が中空のアイススクリューを通ってプローブの内部に入り、分析を行うことができます。アイススクリューによってプローブの融解ヘッドはしっかりと氷に固定され、加熱ヘッドと氷の間の熱伝導を最適化します。 さらに、アイススクリューによってIceMoleは氷と堆積物の「汚れた」層へと入り込むことができます。
アイススクリューは融解ヘッドの中央に位置し、融解している間回転します。 その結果引張力が生まれ、これがIceMoleにとっての推進力として働きます。
カーブの際は、軸方向に対して垂直に大きな回転力が発生します。これをサポートするため、アイススクリューのベアリングは融解ヘッドの前面にあります。 そのため、ベアリングは水分や汚れへの耐性が求められます。
効率的に氷を溶かすには、アイススクリューと融解ヘッドの間のすき間は小さくなければなりません。このため、ベアリングの設置スペースが限られます。
また、融解途中にプローブ内部の氷の芯が溶けないよう、アイススクリューは融解ヘッドの熱の影響を受けないことも重要です。
小さな取付空間と高い断熱要件を満たすため、チームはIceMoleに樹脂製すべり軸受を採用することしました。 イグスは「イグリデュールA180丸棒製」のすべり軸受を推奨しました。この材質のベアリングは、吸湿率が最小なので湿潤環境での用途に最適で、耐汚性に優れています。 イグリデュールA180すべり軸受はさまざまな環境条件や、幅広い薬品とともに使用できます。
この補装具は電動の義指です。 この動作に含まれるすべての軸はイグリデュールJの樹脂製ソケットによって取り付けられています。 合計で一つの指に8つのベアリングが組み込まれています。 義手は非常に過酷な環境に対応できる必要があり、汚れや湿気のある用途でも完全に機能しなくてはなりません。
イグリデュールJ丸棒から加工したベアリングは、耐食性があり低摩耗です。
ACTinBlack社の高性能暗視双眼鏡「Dual Tube Night Vision Goggles」は、調整機構にカスタム品のすべり軸受を必要としていました。 これらの軸受は、本体と同じ環境条件に対応できる必要があります。 -50℃~+50℃の温度も珍しくありません。 雑に扱った場合の安定性や、良好な固定/スライド動作ももちろん重要です。ベアリングはイグリデュール丸棒で作られ、使用条件に合わせて調整されています。
MCSS MC-Syncro Supply社のタイヤソーピングステーションでは、ブラシを使ってタイヤのビードにソープを塗布します。 その結果、内部の金属製ベアリングの潤滑剤が時間の経過とともに洗い流されていきます。 最終的に金属製ベアリングは動かなくなり、軸が回転し続けていました。 イグリデュール丸棒製ベアリングが採用されて以来、軸受部の潤滑剤が不要になったほか、ベアリングが定期的に故障し交換するのにかかっていた費用も削減することができています。