LNGターミナル向け陸上電力供給システム向けソリューション

LNG（液化天然ガス）は、現在そして未来の最も重要なエネルギー源の一つです。需要の増加に対応するため、新しいLNGターミナルの開発が進められています。中小規模の海上・近海ターミナルでは、液化した天然ガスを再ガス化してパイプラインで輸送する前に、FSU（Floating Storage Unit）やFSRU（Floating Storage and Regasification Unit）を使って貯蔵します。

FSUやFSRUが船上で操業するためには電気が必要ですが、発電機や船上でのバンカリングや再ガス化が不要であることが、陸上電力供給の大きな利点です。

課題

LNGターミナルは大規模な生産施設であり、その立地や危険な生産区域のためにアクセスが制限されています。 24時間体制で運用を保証する必要がある。そのため、設置されるシステムは、厳しい気象条件に耐え、信頼性が高く、堅牢で、メンテナンスが少なく、理想的にはメンテナンスフリーであることが求められます。

FSU/FSRUを陸上電力供給システムに接続するため、ケーブルマネジメントシステムの開発・設置にはいくつかの課題があります：

桟橋からFSU/FSRUまでの距離が30m以上あること
風に対するケーブルの保護、特に曲げ半径の確保
潮汐、風浪、荷役による移動の補償
緊急時のメカニズムの整備

解決方法

イグスは、過酷な環境下でのアプリケーションのために、ケーブルを安全かつ確実に誘導する特別なエナジーチェーンを開発しました。それが、e-loopとオフショアチェーンOSCです。

どちらの製品も、プラスチック製のエナジーチェーンの利点と、高い引っ張り強度を持つポリマーロープの利点を兼ね備えています。引っ張り力は特殊なロープで吸収され、取り付けブラケットを介して支持構造に渡されます。その結果、ケーブルには全く負荷がかかりません。高性能ポリマーを使用したエナジーチェーンのモジュール設計により、ケーブルの曲げ半径を一定に保ち、風荷重などによる振動や衝撃にも耐えることができます。

イグスは、カプラーやジャンクション・ボックスを用いてハーネス化された、移動するアプリケーション用のチェーンフレックスケーブルを含む完全なシステムを提供しており、テスト済みで36ヶ月間無償交換保証が付いています。