トライフレックスR vs コルゲートチューブ
メリットとデメリット

記録に残る最初の殴り合いは紀元前3,000年頃であり、当時は主に娯楽として行われていました。

イグスではまったく異なる戦いが繰り広げられています。コルゲートチューブとトライフレックスRの戦いです。この戦いは、最初の殴り合いに比べれば非常に歴史が浅く、当時のような娯楽性も重視していません。現在、産業用途にしっかりと対応し、お客さまにベストなものを提供しています。

2つの製品のメリットとデメリットに焦点を当て、以下の動画で8ラウンドの試合を行いました。史上最長の110ラウンドを記録したボクシングの試合に比べれば、すぐに終わります。

さあ、戦いの始まりです。

挑戦者

コルゲートチューブ

この製品には、保護ホース、コルゲートチューブなど様々な名称があります。どのような名称であっても、ケーブルをガイドしたり束ねたりして、外部からの影響を受けないように保護することに変わりはありません。この対決は、保護性能と操作性がトライフレックスRエナジーチェーンと比較してどの程度優れているかを示しています。

トライフレックスRエナジーチェーン

今回のコルゲートチューブとトライフレックスRの戦いでは、ケーブルを簡単に収納できる「イージー」デザインのトライフレックスR TREを選びました。このトライフレックスRタイプは、ほとんどすべての領域で、操作性、保護性、多用途性の最適なバランスを実現しています。

コルゲートチューブとトライフレックスフレックスRの8ラウンドに及ぶ興味深い戦い

ラウンド1:伸び率

2つの製品は、引張荷重に対してどのような動きを見せるでしょうか?

コルゲートチューブ
  • 引張荷重に対して大きく伸びる
  • コルゲートチューブ内のケーブルは同じ比率で伸長することができないため、ダメージを受ける
トライフレックスR
  • トライフレックスRは、引張荷重に対して最小限の伸長しかしない
  • ケーブルへの追加負荷なし

ラウンド2:定義された最小曲げ半径

曲げ量の限界はあるのでしょうか?

コルゲートチューブ
  • 最小曲げ半径無し
トライフレックスR
  • トライフレックスRのサイズに応じて曲げ半径は50~182mm

ラウンド3:曲げ

製品を過度に曲げるとどうなるでしょう?

コルゲートチューブ
  • 負荷や捻回動作によるコルゲートチューブへの損傷が、ケーブル損傷を引き起こす可能性有り
トライフレックスR
  • ストップドッグによりエナジーチェーンが曲がり過ぎるのを防ぐ

ラウンド4:捻回

ねじり力が発生するとどうなるでしょう?

コルゲートチューブ
  • 捻回しない、もしくは限定的に発生する
トライフレックスR
  • 各チェーンリンクは7~12.5°の捻回角度
  • 1mで最大900°の捻回角度(例:TRC/TRE.40)

ラウンド5:チューブまたはトライフレックス内にコネクタ無しのサービス/ケーブルを組込み

サービス/ケーブルの組込みにはどのようなオプションがあるでしょうか?

コルゲートチューブ
  • チューブの端からのみ組込み可能
トライフレックスR
  • エナジーチェーンの端から設置するか、TRE、TRL、TRCFの設計上、ケーブルやサービスの外側から押し込むだけで組込み可能

ラウンド6:ハーネス済みケーブル/サービスの組込み

プラグ付きケーブルはどのように組込みしたらよいでしょうか?

コルゲートチューブ
  • プラグがあまり大きくない場合は、ケーブルの端から入れることが可能
トライフレックスR
  • TRE、TRL、TRLF、TRCFはプラグ付きケーブルを外側から押し込むことで組込み可能

ラウンド7:短縮および延長

長さを調整するにはどのようなオプションがありますか?

コルゲートチューブ
  • 工具(刃物)を使わないと短縮できない。これは安全衛生上のリスクとなり、ケーブルを損傷する可能性がある。
トライフレックスR
  • 長さの調節は工具を使わずに行うことが可能。長さ調節はトライフレックスRシリーズによって異なる。
  • モジュラータイプのため、チェーンリンクを着脱することでトライフレックスRの延長・短縮が可能。この方法はコルゲートチューブにはできない。

ラウンド8:損傷部分の交換

損傷部分はどのように修復できるでしょうか?

コルゲートチューブ
  • 損傷部分の交換や修理はできない
トライフレックスR
  • 万が一チェーンリンクが損傷した場合、ケーブルやサービスが収納された状態でも破損したチェーンリンクの交換が可能。
ここではテストしたトライフレックスR TRE.60.087.0.Bをご紹介しています。
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ロボット用のトライフレックスRとコルゲートチューブのメリット・デメリットに関するホワイトペーパーはこちらからダウンロード可能です。
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