ボールトランスファ

コンベア技術、食品・ガラス産業、スポーツ分野などで、傷つきやすい重量物を簡単に搬送します。壊れやすいものや重いものも、ボールトランスファを使えば、それほど力を入れずに移動させることができます。最大1,470Nの荷重でも重量物をスムーズに運び、ほぼすべての方向に動かすことが可能です。最適な走行を確保するために、ハウジング内の大ボールは多数の小球の上に組込まれています。無潤滑・メンテナンスフリーのボールトランスファには、オール樹脂製ステンレス製ボールを組み込んだものもあり、多様な用途で作業プロセスを最適化します。

よくある質問


ボールトランスファ、最大限滑らかな走行

  • ボールØ:5、8、12、15、22mm
  • 繊細な品物向けの汎用タイプ
  • ハウジング材質:クシロデュールB180
  • ボール材質:POM + POM(ハウジング内)

ボールトランスファ、最大1,000Nの高荷重向け

  • ボールØ:5、15、22、30mm
  • 逆さ向き設置側面方向のガイドに最適
  • ハウジング材質:クシロデュールB180
  • ボール材質:POM + ステンレス(ハウジング内)

高荷重でも滑らかに動作するボールトランスファ

  • ボールØ:15、22mm
  • BB-515B/522B-B180-POMと比較して、最大45%の摩擦係数の低減
  • ハウジング材質:クシロデュールB180
  • ボール材質:POM + ステンレス(ハウジング内)

ボールトランスファ、最大500Nの高荷重向け

  • ボールØ:15、22mm
  • 逆さ向き設置側面方向のガイドに最適
  • ハウジング材質:クシロデュールB180
  • ボール材質:ステンレス + ステンレス(ハウジング内)

スライド型ボールトランスファ、高い衝撃荷重向け

  • ボールØ:15、22mm
  • 低摩擦高荷重を許容
  • ハウジング材質:イグリデュールJ3B
  • ボール材質:ステンレス

導電性ボールトランスファ

  • ボールØ:15mm
  • 半導体および電子部品向け
  • ハウジング材質:クシロデュールF182
  • ボール材質:ステンレス + ステンレス(ハウジング内)

その他の種類

  • 取付サイズ515、522のポリマー製ボールトランスファ
  • ボールトランスファ用アクセサリ(クランプリング)

ボールトランスファのメリットとは?

食品、空港物資、ガラス製品など、重量がある品物の運搬をボールトランスファテーブルが可能にします。コンベアテーブルに組み込まれたボールトランスファが、壊れやすい品物を様々な方向へ簡単に搬送します。

イグスのボールトランスファは、厚いスチール製ハウジングを持つ金属製や、スチール製ボール付きのアルミ製のタイプとは異なり、100%無潤滑です。さらに、あらゆる設置場所(水平、垂直、高所)で使用可能です。クシロデュール材質は優れた技術的特性を持ち、耐摩耗性、耐久性、電気絶縁性を備えています。
磁気のある環境で使用する場合は、ハウジング内部にガラス製ボールを使って完全に金属不使用のボールトランスファを設計することが可能です。ローラーコンベアやテーブル上で尖って重たい荷物壊れやすく繊細な品物を扱う際も、クシロス ボールトランスファが安全に運搬します。

ボールトランスファの構造は?

クシロス ボールトランスファのハウジングは高機能ポリマー製で、内部にボール用のくぼみが形成されています。この丸いくぼみの表面で、サポートボールが回転します。大ボールが回転すると、くぼみ上に配置されたサポートボールが転がります。用途に応じて、大ボールとサポートボールには様々な材質をご用意しています。スライド型のボールトランスファでは動作が全く異なります。当社のボールトランスファで従来使用していたサポートボールを、イグスが開発したイグリデュールJ3B製のスライドインサートに置き換えました。ステンレス製大ボールが、従来のようにサポートボール上を転がるのではなく、耐摩耗性スライドパーツ上をすべるようになりました。
ポリマー製ボールトランスファ
POM製大ボールとサポートボール
ステンレス製サポートボール付きポリマー製ボールトランスファ
POM製大ボールとステンレス製サポートボール
スライド型ポリマー製ボールトランスファ
ステンレス製大ボールとイグリデュールJ3B製スライドインサート

ボールトランスファ試験装置

実証・テスト済み、寿命予測可能 - イグスではこのモットーに従い、製品の性能を検証しています。イグス試験施設は全体で3,800m²もの面積を有し、トライボポリマー業界で最大級の広さを誇ります。

クシロス ボールベアリングの試験エリアは、イグリデュール すべり軸受、ドライリン リニアガイド、ローコストオートメーション製品を含めて300m²を超えます。そこにボールトランスファの試験装置があります。様々な 耐久試験を行っています。収集・整理した情報は、貴重なデータとして新しい開発や既存製品の改良に生かしています。
ボールトランスファ試験装置