180度の可動域
Ship & Yacht Engineering社は、長年にわたり、造船と海洋技術における複雑なプロジェクトの管理と実施を専門としてきました。創業者兼CEOのエリック・ホフマン氏は、タラップからクルーズ船まで、造船に必要なあらゆるものを開発しています。様々な船会社と仕事をする中で、彼はAフレームのデメリットを何度も認識しました。
そこでホフマン氏が開発したのが、無潤滑・メンテナンスフリーの揺動機構「リンケージシステム」を備えた、可動域180度のAフレームです。メンテナンスを最小限に抑え、機構の軸受部を無潤滑に保つため、イグリデュールすべり軸受が採用されました。
ドイツ・東フリースラントのレール港に立つホフマン氏の新たなAフレームは、一見他のものと変わらないように見えます。しかし、よく見ると、他の油圧式Aフレームとは異なり、このAフレームは外側にシリンダーがありません。これがホフマン氏のイノベーションの大きなメリットです。昇降装置の傾斜動作は、リンケージシステムで実現されています。シリンダーと特殊な揺動機構はAフレームのフレーム内に設置されており、180度の動作半径を可能にしています。