「イグリデュール」は、イグスが独自開発し特別な特性を備えた高機能樹脂です。その特別な構造により、耐摩耗性、弾力性、そして自己潤滑性に非常に優れています。 また寿命を正確に予測できます。 さらに、樹脂コンパウンドの違いにより多くの種類があり、各材質に固有の特性と強みを持ち、これにより特殊な用途に対応します。
すべてのイグリデュール樹脂は、ベースポリマー、繊維及び充填材、固体潤滑剤という3要素で構成されています。 汎用性がある1つの材質ですべての問題に対応することはできないため、様々なイグリデュール材質があります。 どの材質も、3要素の構成および使用用途がそれぞれ異なります。
ベースポリマーは、イグリデュール素材の耐摩耗性のために非常に重要です。 ベースポリマーにより、固体潤滑剤に過度の接触圧力がかからないようにします。
繊維および充填材が材質を強化し、高い面圧や局部荷重に対応し、連続的に負荷がかかる用途での使用を可能にします。
固体潤滑剤は軸受を自己潤滑し、摩擦を軽減します。 固体潤滑剤は微細粒子で、材質全体に分布しています。
固体潤滑剤は微細粒子で、多くは繊維で強化された数百万の小部屋の中に埋め込まれています。 これらの小部屋から、運転中に微量の固体潤滑剤が放出されます。 これにより、摺動面を十分に潤滑します。
また、固体潤滑剤はイグリデュールの摩擦係数を下げるのにも役立ちます。 そしてベアリングの機能をサポートする役割を果たします。 固体潤滑剤は小部屋に埋め込まれているため、表面に押出されることはなく、軸受または軸が動くときに効果を発揮します。
自己潤滑性によりメンテナンスを最小限に抑えることができます。 定期的な再潤滑が不要なため、汚れやホコリが付着しません。
イグリデュールは、実際の使用条件に基づいた数千回の試験を受け、数百万回の使用で実証されています。 試験から得られた試験データは当社の無料オンラインツールに登録され、ツールを使用してイグリデュール樹脂を使用したすべり軸受、半製品、旋回ベアリングなどの寿命を正確に予測することができます。