小さな前輪は柔らかい地面では沈み込み、大きな前輪は旋回半径を大きくし、敏捷性を低下させます。ホス・モビリティ社は、セグウェイのように前輪を必要としないバランス車椅子を開発しました。電源がなくても転倒しないようにサポートが使われています。軸受点には、イグリデュールPシリーズの樹脂製すべり軸受が使われています。
プロフィール
イグリデュールP寸法安定性に優れ、屋外用途に最適な万能タイプ
無料サンプル主要イグリデュール素材を使用した38個のすべり軸受
サポート機構は、緊急時に100ミリ秒以内に展開するよう設計されています。例えばタイヤのトラクション喪失やバッテリー切れ時に作動します。この際、支持点は毎分最大5,000回転の高負荷にさらされます。この負荷に耐えつつ、狭い設置スペースに収まるコンパクトなベアリングの選定は設計者にとって課題でした。屋外やオフロードで使用されるため、ベアリングは衝撃、直射日光、-10~+50℃の温度、雪、雨、汚れにも耐えなければなりません。また、追加重量1グラムごとにバッテリー航続距離が減少するため、ベアリングは可能な限り軽量である必要があります。
従来の金属製ボールベアリングは、主にサイズの問題から、上記の要件を満たすことが不可能でした。
イグリデュールPすべり軸受が最適な解決策となりました。壁厚1mm、内径12mmと非常にコンパクトでありながら、最大50MPaの荷重に耐えます。これにより、サポートが素早く伸びる際の床への衝撃に耐えられます。イグスの全ベアリングと同様に、固体潤滑剤が埋め込まれているため、追加の潤滑は不要です。これにより砂・塵・土壌が付着してベアリングを詰まらせたり損傷させたりする心配がありません。雨や雪も腐食しないプラスチック素材には脅威となりません。この特性によりベアリングは特に耐久性に優れ、メンテナンスフリーです。ホス・モビリティ社はこの性能に感銘を受け、クッション付きシート・背もたれシェル・取り外し可能なアームレストにも採用しました。これらの用途においても同様の利点が発揮されます:最小限のメンテナンスと最大限の耐用年数、そして小型軽量設計です。
車椅子の背面図。中央には下方に伸びるセーフティサポートがあり、イグリデュールP製ベアリングが取り付けられています。
緊急時には、わずか100ミリ秒でサポートが伸びて車椅子の転倒を防ぎます。プロトタイプを見ると、ベアリングの適用ポイントがよく分かります。
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